革靴を購入する時、本革、合皮のどちらも売られていますよね。
- 「合皮のほうが安いことが多いけど、購入してもいいのかな?」
- 「本革と合皮って何が違うの?」
と疑問に思っていませんか?
本記事では合皮の特徴、メリットとデメリット、おすすめの合皮の革靴を紹介します。
特徴別でおすすめの革靴をまとめている記事は以下にまとめています。
そもそも合皮とはどういうものか
けっこう聞く合皮という言葉。正式には合成皮革と言います。
合成皮革は本物の革に似るように人工で作られたもの。
布地に合成樹脂を塗りつけたものを合成皮革と呼びます。
合成樹脂の種類によって呼ばれ方が変わり、
- ポリウレタン樹脂性 PUレザー
- 塩化ビニル樹脂性 PVCレザー
と表記されます。
合皮の革靴のメリット
合皮の革靴が持つメリットを紹介します。
とにかく安い
基本、合皮の革靴は安いです。
ものによっては3,000円くらいからあります。
合皮の革靴が安くできる理由の一つは革自体が安く調達できるからです。
合皮は品質が均一で一度に大きな革を作ることができるので製造コストが下がります。
天然の革の場合、一頭の動物からとることができる革の量が決まってきます。
また、とれた革から革靴に向く部位を探し出す必要があります。
水をはじきやすく、雨の日に履きやすい
革の表面に樹脂をコーティングして塗ってあるため、水をはじく性質があります。
そのため、雨の日に履いて行きやすい革靴です。
防水スプレーをかけるなどの手間が省けます。
本革の革靴ですと、出かける前に防水スプレーを掛ける必要があります。
合皮の革靴に防水スプレーをかけてあげると、さらに水に強くなって大雨の日も全く怖くありません。
防水スプレーの選び方と使い方についてまとめた記事はこちらで紹介しています。
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傷に強い
革の表面に樹脂を塗ってあるため、傷に強いです。
尖った場所にぶつけたりしても、結構へっちゃらなことが多いです。
小学生のランドセルをイメージしてください。
あれも合皮ですが、結構頑丈でしょ?
よしじゅんはその頑丈なランドセルをぶっ壊したりしていましたが…
もし本革の革靴を尖った場所にぶつけたりすると大変です。
傷は当然つきますし、最悪表面が捲れたりします。
そうなるともう履くことができません…
お手入れが少なくてすむ
表面を樹脂コーティングしているため、汚れがとっても付きづらいです。
もし付いたとしても、乾いた布などでサッと拭くだけで結構落ちます。
それでも落ちない場合、リムーバーという汚れ落としを湿らせた布で拭くと良いです。
合皮の革靴のデメリット
劣化すると修復が難しく、同じ革靴を履き続けることができない
合皮の革靴は樹脂コーティングされているため、あまり柔軟性がありません。
長く履き続けていると、足の付け根あたりに履きジワがくっきりと付いてしまいます。
本革の革靴ですと革が伸びるので、シューキーパーを入れていると履きジワはだいぶ軽減されます。
また、長い間履き続けるような設計をされていないことがほとんどで、ソールの交換ができないものもあります。
3足ローテーションで回したとして、約3年が限界ではないでしょうか。
お手入れのやりがいが無い
合皮の革靴は汚れは付きづらいのですが、その分お手入れのやりがいがありません。
靴クリームを塗ってもあまり浸透せず、色の変化などを楽しむことはできません。
革靴好きはお手入れを楽しむことが多いので、革靴好きな人が合皮を避ける原因はここにあります。
足が蒸れやすい
合皮の革靴は表面をコーティングしてあるため、どうしても靴内の湿度が高くなってしまいます。
雨の日でなくても、足の中が蒸れてしまいます。
本革の革靴は革が湿度を通すため、足が蒸れにくいです。
水虫になってしまっている人は本革の革靴にすると症状が軽くなるかもしれません。
革靴内の湿度が高い状態が続くと、嫌な臭いの原因にもなります。
「あの人と座敷のお店に行くと足が臭いから行きたくない…」
なんて言われないように、しっかり対策しましょう。
革靴が臭いと悩んでいる人におすすめの対策まとめた記事はこちらで紹介しています。
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合皮の革靴 お手入れ方法
合皮の革靴のお手入れ方法を紹介します。
ブラッシングで革についたホコリを落とす
1日外を歩いた革靴にはホコリがついています。
馬毛のブラシでしっかりとホコリを取ってあげましょう。
合皮の場合、日ごろのお手入れはブラッシングだけで終わりです。
ステインリムーバーで汚れを落とす
革靴専用の汚れ落とし、ステインリムーバーでついた汚れを落とします。
ステインリムーバーの液を汚れても良い布につけて、優しく擦っていきます。
靴クリームを塗る
汚れを取り除いた後は靴クリームを塗ります。
革靴の色に合わせたクリームを塗ってください。
クリームを塗る時は豚毛の「ペネトレイトブラシ」を使うと細かい部分までしっかりと塗ることができます。
柔らかい布で磨きあげる
靴クリームを塗った後はキメの細かい布で磨き上げます。
毛羽立つような布は繊維が靴に付いてしまうのでやめておきましょう。
合皮の革靴を求めている人におすすめを紹介
合皮の革靴でおすすめを紹介します。
Adolph 「ZY-1006」
Amazonで売られている「Adolph ZY-1006」です。
Amazonでレビュー数100以上あり、星4.8という高評価です。
ストレートチップの内羽根式で、ビジネスから冠婚葬祭まで使うことができる万能デザインです。
靴幅も日本人の足に合う幅広い3Eで、快適に履くことができます。
ソール部分にフェイクステッチも入っていて、高級感があります。
ケンフォード 「KB48」
リーガルの兄弟ブランド、ケンフォードが販売している「KB48」です。
「KB48」は正確には合皮ではなく本革の革靴ですが、撥水加工されているガラスレザーです。
本革の質感を味わいながら、水や汚れに強いといった合皮の要素も持ち合わせている革靴です。
この革靴も仕事や冠婚葬祭で使いやすい内羽式ストレートチップです。
甲革に光沢もあって、高級感を演出してくれるのにリーズナブル。
ケンフォード「KB48」のレビュー記事はこちらで紹介しています。
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まとめ 合皮の革靴はどういう人にオススメか
以上のメリット、デメリットからまとめると、以下の人には合皮の革靴がオススメです。
- 費用を抑えたいと思っている人
- お手入れをできるだけしたくない人
- 色々な革靴を履きたい人
- 雨の日用の革靴を探している人
合皮の革靴には合皮の良さがあるので、それを理解して履くのが良いですね。
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