ビジネスシューズをプライベートでも履いて、普段使いできたら
テーラードジャケットやスラックスを組み合わせた綺麗めカジュアルな服装や、トラッドな服装との相性はバツグンです。
また収納面でもメリットが大きく、単純に靴の量が減らせるので靴箱、玄関のスペースが広くなります。
ただ注意しておかないといけないのが、フォーマル要素とカジュアル要素のバランスです。
フォーマル要素ばかりだと私服と合わせると浮いてしまいますし、カジュアル要素が多いとビジネスマナーとして失礼にあたるかもしれません。
本記事は普段使いできるビジネスシューズの要素と選び方、普段使いできるおすすめのビジネスシューズを紹介します。
普段使いできるビジネスシューズの要素・選び方
革靴の世界は奥が深すぎるので、革靴初心者でもわかりやすい特徴に絞って、カジュアルに見える要素と選び方を紹介します。
もちろん、全ての要素を満たす必要はありません。
逆にカジュアル要素を足し過ぎてビジネス用途で履けなくなったら意味が無いので、職場の雰囲気に合わせていい感じに組み合わせてください。
つま先の形|ストレートチップ以外
革靴のつま先の形はプレーントゥ、ウイングチップなど、ストレートチップ以外を選ぶようにしましょう。
ストレートチップだとザ・ビジネスといった印象が出やすいです。
フォーマル度をランキング形式でまとめました。
数字が小さいほど、フォーマル感が強いです。
ストレートチップ
プレーントゥ・モンクストラップ
ウイングチップ
Uチップ・Vチップ・ローファー
①のストレートチップは完全にフォーマルなデザインです。
②のプレーントゥ・モンクストラップはフォーマルでも、カジュアルでもどちらでも使えます。
③のウイングチップはちょっとカジュアル寄りですが、ビジネスシーンでも使えるデザインです。
④のUチップ・Vチップ・ローファーはカジュアル寄りで、ビジネスシーンでは場面によっては厳しいことがあります。
ビジネスシーンで履くことをメインにするなら②~③を、普段使いがメインでたまにビジネスでも履くくらいなら③~④のタイプをおすすめします。
靴紐を通す部分の形(レースステイ)|外羽根式
靴紐を通す部分の形は大きく分けて内羽根式、外羽根式、それ以外の3種類があります。
内羽根式はフォーマル
外羽根式はカジュアル
上記以外の、靴紐を通す部分が無いローファーやスリッポン、サイドゴアはカジュアル寄りです。
ホールカット・モンクストラップはフォーマル寄りです。
普段使いで履くことを考えるなら内羽根式以外を選びましょう。
革靴の色|黒~ブラウン
革靴の色は黒、ブラウン(茶)以外のカラーを選ぶのはやめておきましょう。
ブラックやダークブラウンなどの暗い色はフォーマル寄り
ブラウンなどの明るい色はカジュアル寄り
ブラック~ブラウン以外のカラーはカジュアル過ぎる
定番の黒、ブラウン(茶)以外のカラーだと普通はビジネスで使われない色なので、一気にカジュアルになります。
普段使い「も」できるビジネスシューズを選ぶのであれば、当然ですがビジネスシーンでも使えなければいけないので、やはり黒~ブラウンから選ぶのが無難です。
茶色系統であればライトブラウンやバーガンディ、ボルドーのカラーがオシャレなので、ぜひ探してみて下さい。
素材|牛革、馬革、合皮
革靴の素材はもちろん「革」ですが、その中でも種類が色々あります。
ビジネスで使われる素材としては牛革、馬革、が定番で、安い革靴には合皮(合成皮革、人工皮革とも言われます)が使われています。
豚革、羊革、山羊革、ワニ革などが使われていることもありますが、ビジネスシーンで履かれることはめったにありません。
一般的な牛革、馬革、合皮以外の素材が使われると、一気にカジュアルにシフトすると覚えておいてください。
ビジネスと普段使いを兼用するのであれば牛革、馬革、合皮で作られているものを選んでください。
加工・仕上げ|スムースレザー
革は様々な加工・仕上げがされたものを使われています。
ビジネスシューズは基本的にスムースレザーと言われるなめらかに見える仕上げがされいます。
よく見る革靴はほとんどがこのタイプです。
スウェード、ヌバック、エナメル、ベロア、エンボス、エナメルといった加工がされている革靴もあり、雰囲気が一気にカジュアルになります。
スムースレザー以外の革靴だと普段使いとしては問題有りませんが、ビジネス用途では使えなくなってしまうので、スムースレザーで仕上げられる靴を選んでください。
装飾|メダリオン等、意匠があるもの
革は鞣した(仕上げた)後に装飾(メダリオン)することができます。
このメダリオンのデザイン、量によって印象が大きく変わります。
メダリオンがまったく無ければフォーマルに見える
少しのメダリオンであればビジネス用途で使える
メダリオンが多く刻まれていると、かなりカジュアルに見える
フォーマル感を強くするのであれば、メダリオンがつま先だけなどの多すぎないものを選ぶようにしましょう。
逆にフォーマル要素が多い革靴にはメダリオンが多いものを選んでバランスをとると良いですね。
普段使いできるビジネスシューズを紹介
選び方はわかったけど、探すのが面倒くさい…と感じるかと思うので、普段使いできて、かつAmazonで購入できるビジネスシューズを紹介します。
最初はフォーマル寄りで、徐々にカジュアル要素を増やしたビジネスシューズを紹介しているので、ぜひ参考にして下さい。
外羽根式プレーントゥ「リーガル 101WAH」
「リーガル 101WAH」は外羽根式プレーントゥでフォーマル寄りなデザインのビジネスシューズです。
ストレートチップ、内羽根式の靴ほど堅苦しくないので、プライベートでも履けるデザインです。
Amazonの商品説明欄にはなぜか「外装素材 フェイクレザー」と書かれていますが間違いで、リーガル公式サイトには「甲素材 牛革」と記載されています。
もっとカジュアルに寄せるのであれば、「2589 NEB」がおすすめです。
つま先部分がおしゃれなウイングチップで、全体に施されているメダリオンの装飾が綺麗ですね。
足の幅は2Eとちょっと細身なので、スラっとした綺麗なシルエットになります。
ゆったりとした履き心地が好みの人は逆に合わないと思うので注意してください。
日本人のなかで一番知名度が高い革靴ブランドといえばリーガル。リーガルの革靴はデザイン、特徴ごとにラインナップがとても豊富です。正直どれを選んだらいいか、わからないですよね?数多くあるリーガルの革靴の中からデザイン別、[…]
モンクストラップ「テクシーリュクス TU-7772」
「テクシーリュクス TU-7772」はシングルのモンクストラップで、どちらかというと少しフォーマル寄りなデザインのビジネスシューズです。
アシックスの子会社が作っている革靴なだけあって歩きやすさもバツグンです。
スニーカーと同じような履き心地なので長時間歩いても疲れにくいです。
もうちょっとカジュアルさを求めるのであれば、ダブルモンクストラップの「TU-8004」もありですね。
こちらはゴアテックス採用なので雨に強く、長時間履いても蒸れにくいのでさらに快適さが上がります。
他のメーカーだとゴアテックスを採用している革靴は3万円以上が相場なので、この値段は破格です。
テクシーリュクスは「スニーカーのようなビジネスシューズを作る」をコンセプトにしているブランドで、アシックスの子会社が提供しています。 Amazonで人気No1革靴ブランドですが、数多くのモデルを展開していて[…]
定番メーカーが作る「ハルタ コインローファー #6550」
「ハルタ コインローファー #6550」は学生から大人向けまで、幅広い年代に向けてローファーを作っている有名メーカー「ハルタ」の定番モデルです。
もし学生のときに履いていたのであれば子供向けのイメージがあるかもしれませんが、もちろん大人が履いても全く問題無いクラシックなデザインです。
ただ、やはりローファーということもあってフォーマルな職場の場合はやめておいたほうが無難です。
オフィスカジュアルな服装がOK、又はゆるい雰囲気で来客対応が無いような職場であれば問題無いでしょう。
まとめ
普段使いできるビジネスシューズの要素と選び方、普段使いできるおすすめのビジネスシューズを紹介しました。
フォーマル要素とカジュアル要素のバランスさえしっかりしていれば大きな失敗をすることはありません。
本記事があなたのビジネスシューズ選びの参考になれば嬉しいです。