ドンキが自社プロデュースした革靴「スニーカー心地のラクすぎビジネスシューズ」の売り上げが好調とニュースで見たので、実際に履いてみました。
正直他メーカーが提供している同価格帯・同コンセプトのビジネスシューズと比べると、イマイチに感じる点が多いと感じました。
本記事は「スニーカー心地のラクすぎビジネスシューズ」の外観レビュー、実際に履いて分かった良かった点、イマイチな点や注意点を紹介します。
「スニーカー心地のラクすぎビジネスシューズ」の外観レビュー
今回紹介するのは「スニーカー心地のラクすぎビジネスシューズ」です。
革質 | 2.0 |
デザイン | 1.5 |
履き心地 | 2.5 |
歩きやすさ | 2.5 |
コスパ | 1.0 |
総合 | 2.0 |
一言コメント:とにかくカカトの耐久性の低さがイマイチです。
カラーはブラックとダークブラウンの2種類があります。
今回はブラックを選びました。
つま先のデザインはストレートチップとウィングチップの2種類があります。
今回はフォーマル寄りのストレートチップを選んでいます。
参考までに、ウィングチップはこんなデザインです。
サイズはMの25.5cmを購入しました。
革靴はスニーカーとサイズの測り方が違うので注意してください。
目安としてスニーカーのサイズから-0.5〜1cmが正しいサイズです。よしじゅんの場合スニーカーは26.5cm、革靴は25.5cmを履いています。
外羽式で、ちょっとカジュアルな印象です。
右足の外側から見るとこんな感じ。
右足の内側から見るとこんな感じ。
縫製は想像よりしっかりしているイメージです。
つま先の様子です。
この価格帯でコバ部分にフェイクステッチがしっかり入っているのは珍しいです。
ベロ部分とカカト部分にループストラップが付いています。
ソール部分はラバーで、カカト部分が厚ぼったいデザインです。
ただ、後ほどのイマイチな点でも紹介していますが耐久力が低すぎるので注意です。
ソール裏側はこんな感じ。
実際に履いてわかった良かった点
「スニーカー心地のラクすぎビジネスシューズ」を実際に履いてわかった、良かった点を紹介します。
靴の内側が全て柔らかい素材で、靴ズレにならない
肌に当たるホール部分がまるっとストレッチ素材で覆われています。
靴内部の内側にもストレッチ素材が貼り合わせてあります。
革の固い部分が足に触れない構造なので、靴擦れになりにくいですね。
ただ、後述の注意点でもありますが、履き心地はあまり柔らかくありません。
ホールド力が強く、がっちりとした固めの履き心地です。
とても軽量で、長時間履いても疲れにくい
「スニーカー心地のラクすぎビジネスシューズ」は270gと、かなり軽量です。(ドンキ公式HPでは261g)
リーガルやスコッチグレインなどの本格的な革靴と比べるとかなり軽いです。
長時間歩いても疲れにくいのが嬉しいですね。
ただ、スニーカーのような履きやすさを重視した革靴同士で比べると、飛びぬけて軽いわけではありません。
軽いほうではありますが、他メーカーもだいたい同じくらいの重さです。
もっと軽い革靴を探すのであれば、「ドクターアッシー DR-6047」など250gを切る靴があります。
少しでも軽いほうがいい!という場合は候補にしてください。
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履いて感じたイマイチな点、注意点
「スニーカー心地のラクすぎビジネスシューズ」を実際に履いて感じたイマイチな点、注意点を紹介します。
冠婚葬祭では使えないデザイン
悪いことは言わないので、ドンキのビジネスシューズは冠婚葬祭では履かないようにしましょう。
カジュアルに感じられる要素が多いので、フォーマルな場では確実に浮きます。
- フォーマルな内羽根式ではなく、外羽根式のデザイン
- 靴側面からラバー部分がストレッチ素材が見える
- ベロ、カカト部分に目立つループストラップで、まんまスニーカーに見える
- 厚ぼったいソール
冠婚葬祭用で考えるのであれば、同価格帯のテクシーリュクス「TU-7774」をおすすめします。
フォーマルな見た目ながらも、スニーカーのような革靴をコンセプトに作られているので履き心地がバツグンです。
耐久性が低く、ソールがすぐボロボロになった
ドンキのビジネスシューズは想像以上に耐久性が低いので要注意です。
1日の通勤往復で約1時間、10日間歩いただけですぐにソールがボロボロになってしまいました。
擦り減るのではなく、破れるように痛んできます。
半年以上履いている「テクシーリュクス TU-8008」はソールが全然傷んでいないので、私の歩き方が原因ではありません。
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1日あたり約8000歩なので、オーバーワークなわけでもありません。
足の指付け根あたりも破れていて、雨が降ったらすぐ浸水してくると思われます。
もちろん「テクシーリュクス TU-8008」は破れたりしていません。
このままいくと3ヶ月後には買い替えないといけないレベルなので、明らかにコスパは悪いですね。
安っぽさが目立つ外観
「スニーカー心地のラクすぎビジネスシューズ」は外側からも見えるストレッチ部分が目立つのが大きな原因で、他人から見るとどうしても安っぽく感じてしまいます。
履きやすさとトレード関係になるので仕方がない部分ではありますが、テクシーリュクスなどの他メーカーは目立たない靴の内側のみにスリットを入れています。
せめて目立たないようにカバーをかけて欲しかったですね。
またベロ、カカト部分に目立つループストラップも、安っぽさを感じてしまう原因です。
営業の外回りで履く場合、客先からの目を考えると正直厳しいです。
オフィスカジュアル用や内勤者であれば問題無いと思います。
圧迫感が強く、ゆったり感が無い
ドンキのビジネスシューズを履いた時の第一印象は「圧迫感が強い!」でした。
正直、ラクすぎという印象はありません。
ゆったり包み込まれるのではなく、がっつりと押されるような圧迫感を感じます。
特につま先から指の付け根あたりまでの圧迫感が強く、指を靴の中でモゾモゾ動かすことができないレベルです。
スノボのシューズを履いているような感じで、スニーカーのような包み込むような履き心地ではないです。
がっちりとした安定感はあるので、その点を求めているのであればアリだと思います。
ただ、リラックスした履き心地を求めているのであればやめておくorあえてワンサイズ大きいものを選ぶようにしましょう。
購入時は汚れや傷の有無を要確認
「スニーカー心地のラクすぎビジネスシューズ」は箱に入れられず、靴が裸の状態で商品ラックに吊るすように陳列されています。
ドンキの客層の関係もあるのか、試し履きしたあとに雑に戻したような跡がありました。
既に汚れや傷がついている靴もちらほら。
特に手前に陳列されている靴は汚れている可能性が高いので、購入する際は奥のほうにある靴を取り出してください。
サイズのラインナップが少ない
ドンキの革靴はサイズラインナップがM、L、LLの3種類のみになります。
足のサイズが小さいor大きい人は合うサイズがありません。
普段スニーカーは26.5cm、革靴は25.5cmを履いている私にとって、ドンキの革靴はMサイズ(25.5cm)でジャストサイズでした。
ということは普段履いているスニーカーが26cm以下の人は、確実にサイズが合わないということです。
サイズの合わない革靴を無理に履くと足が痛くなったり、疲労がたまりやすくなるので、絶対にやめておきましょう。
ラクに履くために革靴を探しているハズなのに、本末転倒です。
【対抗】スニーカーのような履き心地のビジネスシューズを紹介
ドンキ以外のメーカーもスニーカーのような履き心地のビジネスシューズを数多く展開しています。
正直、わざわざイマイチな点や注意点の多いドンキのビジネスシューズを選ぶ理由がないかなと感じます。
私が実際に履いた、おすすめのビジネスシューズを紹介します。
ビジネス用途なら上位互換の「テクシーリュクス」
テクシーリュクスはアシックスの子会社が展開しているビジネスシューズブランドです。
「スニーカー×革靴」をコンセプトに本革を使用しながら、アシックスの技術を生かして履きやすさを追求した革靴を作っています。
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同価格帯であれば、Amazon人気No1でコスパ最強の「TU-7774」がおすすめです。
- 本革が使われているとは思えない低価格
- 内羽根式かつストレートチップで、フォーマルなデザイン
- ヒール部分が耐摩耗ラバーで、長持ちする
と、ビジネス用途であればドンキ製ビジネスシューズの完全上位互換のような靴です。
冠婚葬祭でも使えるので、迷うならこちらを選んだほうが失敗しません。
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柔らかい履き心地を重視するなら「SOARHOPE」
柔らかい履き心地のビジネスシューズを探しているなら「SOARHOPE」がおすすめです。
靴のインナーに柔らかくて通気性のある豚革が使われているので、足を優しく包んでくれます。
外羽根式のプレーントゥなので、少しカジュアルな印象でオフィスカジュアルな服装にピッタリです。
オフィスカジュアル、プライベートで履く用の革靴を探している人におすすめなのが「SOARHOPE」です。カジュアル寄りのデザインで、革靴特有の堅苦しい雰囲気には無縁です。革がとても柔らかくて包まれるような優しい履き心地でなの、リラ[…]
自然に、少し背を高く見せたいなら「Poerkan」
ちょっと背を高くみせたいんだよね…という願望があるなら「Poerkan」がおすすめです。
少しだけカカトの位置が高くなっているので、シークレットシューズになっています。
1.5cmほどなので、他人からバレることはまずありません。
履き心地、歩きやすさもしっかり工夫されているので、一日中快適に履くことができます。
ただ、シークレットシューズになっている関係で少しですが常につま先に体重がかかるので長時間の立ち仕事だと少し疲れやすいので注意してください。
手ごろな価格で、使いやすい革靴を探している人におすすめなのがPoerkanの革靴です。随所に工夫がみられて、ビジネスマンにとって使いやすいように設計されています。柔らかい革なので靴ズレしにくいのも助かります。「Poerk[…]
ちょっと高くても歩きやすさに特化するなら「アシックスウォーキング」
値段が高くなってもいいから歩きやすさを求める!というのであれば「アシックスウォーキング」がおすすめです。
小さな子供から大人まで50万人以上の足型データをとり、スポーツシューズの技術を生かした革靴を作っています。
どんな場面でも履けるランウォーク「WR829T」は、私のような外回りが多い営業に履いてみて欲しい靴です。
エントリーモデルですがとても快適な歩き心地で、カカト部分には衝撃を吸収するジェルが入っています。
一日中歩いても疲れにくいのが実感できますよ。
他にも雨にも快適に履けるゴアテックスを採用したオシャレなモデル「ランウォーク WR25KL」や安定感に特化した「ペダラ WP429K」など、機能に特化した革靴も多数展開しています。
ドンキのビジネスシューズとは価格帯が異なってしまいますが、質の高さは保証できるので参考にして下さい。
まとめ ビジネス用途なら他メーカーのほうが…
ドンキ「スニーカー心地のラクすぎビジネスシューズ」の総合評価です。
革質 | 2.0 |
デザイン | 1.5 |
履き心地 | 2.5 |
歩きやすさ | 2.5 |
コスパ | 1.0 |
総合 | 2.0 |
正直、ビジネスで使うのには難しいデザインです。
5000円近い値段なら他メーカーもスニーカーのような履き心地の革靴を販売しているので、ビジネス向けのデザインなのでそちらをおすすめします。
Amazonのプライム会員なら試着サービス「try before you buy」に対応しているので、サイズ選びで失敗しても返品できます。
わざわざドンキに買いに行く手間すらかからないので、大切な休日の時間を買い物に使う必要が無くて便利なのでぜひ活用してください。