雨の日に革靴を履くと、いつもヤツの存在に怯える…
そう、革靴につく雨シミ…
「雨シミを取る方法ってないかなぁ?」
「雨シミの予防、つきにくい革靴ってないの?」
と悩んでいる人に、雨シミ対策を紹介します。
・雨シミの取り方
・雨シミを付かなくする予防方法
・雨シミがつきにくい革靴
もう履けないかも…と思っていた、あなたの大切な靴が蘇ります。
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実際に「くつリネット」を利用した革靴のビフォーアフターをこちらの記事で紹介しています。
靴のクリーニングサービス「くつリネット」を実際に使ったので、ビフォーアフターの写真とともに本音でレビューします。 「クリーニングで靴の様子がどれくらい変わるんだろう?」 「靴のクリーニングに興味があるから、評判が知りたい!」[…]
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革靴に雨シミが発生する原因
革靴に雨シミが発生する原因を紹介します。
革自体の染料や、コバ部分の染料が水に染み出すのが原因
革靴の雨シミは革が濡れている部分と、濡れていない部分の境目に発生します。
革が濡れた部分に革自体の染料やコバインキと呼ばれる染料が染み出します。
この染み出した染料が革靴に浮き出るシミの原因となります。
革靴が全体的に濡れている場合も、水が染み込んだ量の違いが染料の溶けだす量の違いとなってシミの原因になります。
コバと甲革(アッパー革)の境目など、乾きにくい部分も染み出しやすい原因です。
革に付く水、雨が汚れているのも雨シミの原因
革靴に付く水、雨が汚れているのも雨シミの原因です。
降ってくる雨はきれいな水ではありません。
目で見てもなかなかわかりませんが、空気中のホコリや大気汚染が原因でけっこう汚れています。
また一度地面に落ちた水がはねて革靴に付くと、さらに汚れた水となってひどい雨シミの原因になります。
革靴のソール付近が雨シミになりやすいのは、地面に落ちた水が付きやすいことも原因の一つです。
足がかいた汗が内側から浮き出て潮吹いたように白くなることも
革靴が雨に濡れると、白い塩のようなものが吹き出てきます。
足が書いた汗が革靴に染み込んで、水に濡れたときに浮き出てくる現象です。
浮き出た塩を放っておくと変色、カビの原因になるのですぐに取り除いてください。
塩吹きは染みと対処方法が少し違いますので塩吹いて白く汚れた革靴のお手入れ方法を参考にして下さい。
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雨シミにならないように正しく乾かす
雨シミを防ぐには乾かし方が重要です。
革靴が水に濡れてしまったら、すぐに正しく乾かしてください。
革についた水分をすぐに拭き取る
革に付いた水分はすぐに拭き取ってください。
革靴表面の水滴はもちろんですが、水に濡れて湿った部分もティッシュでポンポンと叩くようにしてください。
少しでも革靴に水分が残るのを防いであげることが大切です。
特にコバと甲革(アッパー革)に水分が残りやすいので注意してください。
風通しの良いところで日陰干しにする
革靴を乾かすときは必ず日陰で干すようにしてください。
直接太陽が当たる位置に置くと早く乾くのですが、革が痛んでしまいます。
また陽が直接当たってすぐ乾くところと、陰になって乾きにくいところができて雨シミが生まれやすくなります。
また風通しが悪いところに置くとカビが生える原因になります。
間違ってもお風呂場で乾かすなんてことはやめましょう。
絶対にドライヤーで乾かしてはいけない
革靴が雨にぐっしょりと濡れたとき。
「はやく乾かさなきゃ!」と思ってドライヤーを当てていませんか?
これだけは絶対にやめてください。
革靴にドライヤーをあてて無理やり乾かそうとすると革が急激な温度変化によって痛みます。
一部分だけが極端に乾燥してしまいます。
革靴にとって乾燥は一番ダメージを与えます。
革が固くなってひび割れたり、変色、型崩れしたりといいことが全くありません。
ブラッシングは革靴が完全に乾いてから
革靴をブラッシングする時は革靴が完全に乾いてからにして下さい。
濡れた革は柔らかくなっていて、ブラッシングするとダメージを受けてしまいます。
泥汚れが付いている場合は固くしぼった布で強く擦らないように取り除いてください。
乾燥してからブラッシングで落ちない汚れはステインリムーバーなどを使ってお手入れしてあげてください。
使い方は革靴の簡単なお手入れ方法にまとめています。
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雨シミができたときに、染みを消す方法
気をつけていても、どうしても雨シミができてしまうことがあります。
できてしまった雨シミを消す方法を紹介します。
雨シミの境目を濡れたティッシュでポンポンと叩くように湿らせる
雨シミの境目を濡れたティッシュでポンポンと叩くように湿らせてください。
雨シミは乾いた部分と濡れた部分の境目にできます。
かるく濡らしてシミの境目をなじませることで、雨シミが目立たなくなってきます。
ティッシュを使うことで染料や水の汚れをとる効果もあります。
汚れてもいい吸水性の高い布でもかまいません。
一度では消えないことが多いです。
しっかりと消えるまで、濡らしては乾かしてを何度もくりかえしてください。
今回は3回ほどできれいになりました。
雨シミがひどい時は革靴を水洗いする
雨シミがひどく、上の方法を繰り返しても雨シミが消えないことも…
そんなときは革靴全体をぐっしょりと濡らして、革靴の汚れ、染料をしっかりと落とす必要があります。
革専用の石鹸「サドルソープ」を使って丸洗いして、雨シミを落としてあげましょう。
革靴をジャブジャブと水につけ、サドルソープを使って泡立てたスポンジで革靴全体をかるく擦っていきます。
1週間ほど日陰干しで乾燥させて、靴クリームを塗ってあげてください。
革靴の丸洗いには靴内部の雑菌を殺し、嫌な臭いを消す効果もあります。
「大雨の日以降、革靴が臭くなって困った…」という人は検討してみてください。
ただ革靴の丸洗いは水を使うこと、その後しっかりと乾燥をさせるのでダメージを与えるリスクがあります。
革靴が履けなくなる期間も長く、あくまで最終手段としたほうがよいでしょう。
※「サドルソープ」は革の素材(スウェード生地やコードバンなど)には使うことができないので、注意してください。
革靴クリーニング専門の業者にお願いするのもあり
雨シミがひどく、どうしようもない…という場合は革靴のクリーニング専門の業者にお願いしましょう。
専門業者にお願いすると、ひどい状態の雨シミであってもキレイになって戻ってきます。
スウェードなどの普通では洗うことができない革靴であってもクリーニングすることができます。
また革靴の雨シミをキレイしたあと、しっかりとお手入れされて戻ってくるのがメリットです。
雨シミがついた革靴のお手入れって、手間と時間がかかるんですよね…
雨シミをとってから次に履くまで
- しっかりと乾かす
- 雨シミをとる作業をする(シミが取れるまでくりかえす)
- 靴クリームをしっかり塗って手入れする
とこれだけの工程が必要です。
これを雨に降られて疲れて帰った時にやるのは大変ですよね…
帰ってからの時間を自分の好きなことに使いたい!という人はクリーニングがおすすめです。
「くつリネット」は靴のクリーニングを専門にしている会社です。
革を痛めない特殊な洗剤、こだわった水、丁寧な保湿や補色などのサービスにこだわりをもっています。
宅配で気軽にお願いできるのも嬉しいですね。
特に大切な靴が汚れてしまったときに使ってみてください。
雨シミを防ぐ対策
雨シミが付く前に、事前に対策をしておけば安心です。
防水スプレーをかける
革靴にしっかりと防水スプレーをかけることで、雨シミができにくくなります。
防水スプレーを革靴の表面に吹きかけることで水を弾き、革に浸透しなくなります。
「今日は雨が降りそうだなぁ…」といった時に吹きかけましょう。
防水スプレーの種類によって効果が異なってくるので、あなたの革靴にあった防水スプレーを選んでください。
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定期的に靴クリームで磨く
定期的にしっかりと靴クリームを使って磨くことで雨シミを防ぐことができます。
雨シミになりやすい革靴は、ふだんあまりお手入れされていないことが多いです。
靴クリームには油分が含まれています。
お手入れが足りていない革靴は油分が足りず、水が染み込みやすくなってしまいます。
靴クリームでのお手入れは日常的に行う予防です。
もし革靴が水に濡れてしまっても大丈夫なように、日頃からのケアを大切にしてください。
雨に強く、雨シミができにくい革靴
根本的に、雨や水に強い革靴を選ぶのもおすすめです。
雨が降るとわかっている日に気軽に履くことができますよ。
撥水加工されている革靴
革表面に撥水加工がされている革は雨をはじき、雨シミに強くなります。
汚れもつきにくくなり、お手入れの頻度も少なくて済みます。
撥水加工されていておすすめの革靴はケンフォードの「KB48」です。
ケンフォードはリーガルの兄弟ブランドで、革質も良くてやすいコスパ最強の革靴です。
ケンフォード(KENFORD)KB48のレビュー記事はこちらで紹介しています。
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暗い色の革靴は雨シミが目立ちにくく、雨の日でも履きやすいです。
明るい色の革靴は雨シミがどうしても目立ちやすくなります。
「雨シミの革靴が恥ずかしい…」という人は黒色の革靴を選んでください。
もちろん、黒色の革靴であっても雨シミは発生します。
あくまで目立ちにくいだけなので、注意が必要です。
雨シミの原因と取り方、予防方法 まとめ
本記事では
- 革靴に雨シミがつく原因
- 雨シミの取り方
- 雨シミを付かなくする予防方法
- 雨シミがつきにくい革靴
を紹介しました。
お気に入りの革靴、雨シミができても落ち着いて取ってあげてください。
革靴についてもっと詳しくなれる記事は以下にまとめています。
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