「Audibleを聴いていても、なかなか頭に入ってこない…」という瞬間、ありますよね?
そんなときは、あなたの頭が悪いわけではなく聴き方と聴いている環境・状況が悪いだけです。
私もなかなか内容が入ってこないなぁ…と感じ、いろいろ工夫することで内容の定着率があがりました。
本記事ではAudibleの内容が頭に入ってこない理由と、頭に入りやすくなるコツ・対処法を紹介します。
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Audibleの内容が頭に入ってこない理由
Audibleの内容が頭に入ってこないとき、間違いなく以下に該当しています。
集中力が必要な作業中に聴いている
人は何かに集中しているとき、耳からの情報が伝わりにくくなってしまいます。
没頭しているときに声を掛けられても気が付かない、又は適当に生返事をしてしまったことってありますよね?
あのときの感覚と同じで、何かに集中して作業をしているときはAudibleを聴いても頭に入ってきません。
脳がマルチタスク状態となり、手元の集中力が必要な作業を優先して無意識のうちに耳からの情報をシャットアウトしてしまいます。
そもそも「人間の脳はマルチタスクができない構造で、シングルタスクを高速で切り替えているだけ」だと言われています。
マルチタスクは作業効率が下がるという研究結果があるので、効率を求めるなら絶対しないようにしましょう。
米国科学アカデミー紀要で公開されたスタンフォード大学の研究「メディアマルチタスク作業者の認知的統制」が、多くの人に当たり前と思われている現象を裏付けた。すなわち、しばしば効率化のために行われるマルチタスク作業は確実に生産性を低下させるのだ。
InfoQ スタンフォード大学の研究成果:重度のマルチタスク作業者はパフォーマンスが低下する
集中力が必要な作業の邪魔になってしまう可能性もあるので、Audibleを集中して聴くことができない状況なら、いったん止めておきましょう。
固い表現・抽象的な内容の本を聴いている(EX.外国の翻訳本)
固い表現や抽象的な内容の本を聴いている場合、頭に入りにくくなります。
Audibleは本の内容をそのまま朗読しているので、書き言葉で表現されています。
話し言葉では聴くことのない固い表現で書かれていると、耳馴染みが無いのでなかなか頭に入ってきません。
(聴きやすくなるように表現を変えている本もあります。)
特に古い本や外国作者の翻訳本にありがちです。
また概念の説明など、抽象的な内容も聴きにくいと感じます。
逆にHow to本など、具体的な内容であればイメージしやすく、頭に入りやすくなります。
素晴らしい内容の書籍でもAudibleではハズレの本になってしまうので、無理に聴き続けも苦痛に感じるだけです。
そういう本は諦めて紙の本で読むことをおすすめします。
理解の浅い分野の本を聴いている
あまり理解していない分野の、内容が難しいAudible本をいきなり聴くのはやめておきましょう。
理解するには基礎知識が必要な場合、内容が全く頭に入ってきません。
わからない単語がでてくると、それだけで理解力が落ちます。
Audible自体、新しい知識を増やす本より知識を深める本が向いています。
まったく馴染みの無い分野の本を聴く場合、前提知識を入れてから聴くようにしてください。
初心者向けの入門本を積極的に選ぶのもおすすめです。
付属PDF資料が多い本を聴いている
Audibleの本によっては、付属資料を使ってわかりやすく説明してくれる本もあります。
該当部分に差し掛かると、ナレーターが「○○の添付資料をご覧ください」と言ってくれます。
しかし、資料が見れない状況で聴くことが多く、資料によってはスマートフォンの画面では見にくいものもあります。
Audibleの内容は資料を見ていることが前提で話が進んでいくので、理解度が一気に落ちてしまいます。
資料を見るように促されたときは、ながら聴きではなくAudibleに集中し、タブレットやパソコンなどの大きな画面でしっかり確認するようにしましょう。
単純に、オーディオブックに慣れていない
これまでラジオやポッドキャストなど、人の声だけで楽しむコンテンツに馴染みが無かった場合、慣れていないので頭に入りにくい可能性があります。
音楽も人の声ですが、メロディやリズムが中心なのでちょっと別物と考えたほうが良いです。
音楽の聴き方でメロディ派の人は難しく感じてしまうかもしれません。
逆に歌詞派はすんなりと頭に入ってきやすいと思います。
慣れの問題で、数多く聴いていくと耳が慣れてきて自然と理解できるようになります。
こればっかりは数多く聴くしかないので、どんどん聴いていきましょう。
内容が頭に入りやすくなるコツ・対処法
私が心掛けている、Audible本の内容が内容が頭に入りやすくなるコツ・対処法を紹介します。
難しい内容の本は先に要約をチェックする
難しい内容の本を聴く場合、先に要約をチェックすることで頭に入りやすくなります。
「タイトル+要約」で検索して、サッと読めるものをチェックするだけでOKです。
これだけで本への理解度がグッと高くなり、頭に入りやすくなります。
最近は本の要約サービスも豊富にあるので、それらを活用するのもおすすめです。
まったく知識がないジャンルの本であっても、要約を読むことである程度知識を身に着けられるので、より知識を深めるというAudibleの使い方に合うようになります。
ルーティーン作業中に限定して聴く
Audibleは頭を使う作業中に聴いても全く頭に入ってきません。
頭を使うことがないルーティーン作業中に聴くようにしてください。
私は以下のタイミングで聴くようにしています。
- 通勤・ランニング中
- 掃除・洗い物中
- お風呂に入るとき(防水スピーカーを活用)
逆に以下のタイミングで使わないように心がけています。
- SNSのチェック中
- LINEの文章を考えているとき
- ブログや仕事中
行っている作業ごとに聴く本の内容・ジャンルを分ける
行っている作業に合わせて、Audibleで聴く本の内容・ジャンルを分けるのもおすすめです。
私は以下の作業ごとに聴く本を分けています。
- 運転中、料理中は小説・ライトノベル
- 掃除、洗濯などは歴史書・How to本
- 散歩、ランニング中などは学術書・真面目なビジネス書
上に行くほど集中力が必要な作業環境なので、理解しやすい本を聴くようにしています。
逆に下に行くほど本の内容に集中できる環境なので、難しい本を聞いています。
人によってどの作業中にどの本が合うか違うので、あなたに合う組み合わせを探してみて下さい。
同じ本を繰り返し聴く
同じ本を何度も聴くことで、記憶の定着率がグッとあがります。
エビングハウスの忘却曲線を聴いたことがあるかと思いますが、人間は時間が経つほど忘れていく生き物で1日後には74%の内容を忘れてしまいます。
エビングハウスの忘却曲線とは、ドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウスが提唱した、特に中期記憶(長期記憶)に対する時間の経過と記憶の関係を表した曲線のことをいいます。
人の記憶は「時間が経つほど忘れてしまう」ものです。
エビングハウスはこの時間と記憶の相関関係における実験を行い、
- 1日後には74%
- 1週間後には77%
- 1か月後には79%
の記憶を忘れてしまうことを、この忘却曲線にて示しました。
一般社団法人 日本経営心理士協会 エビングハウスの忘却曲線
一度聴いて理解、覚えておくことは不可能と考えて、理解を深めたい本は何度も聴き直すようにしてください。
全部聴く必要はなく、理解度を上げたい部分だけ繰り返し聴けばOKです。
目次機能を使うと、サッと聴き直しができるので便利です。
2回目、3回目に聴くときは再生速度を上げるようにするのもコツですね。
聴きやすい声優さんの作品を選ぶ
好きな俳優さん・声優さんがナレーターをしている本があったら、ぜひ聴いてみて下さい。
耳が聴きなれていて、演技力もあるのでとても理解しやすくなります。
アニメや映画の原作本などは出演していた人が声をあてている作品もあるので、より一層内容がおもしろく感じられます。
好きなナレーター縛りで探すと普段なら目に留まらない本であっても楽しく聴けるかもしれません。
メモをいつでも取れる環境で聴く
メモを取りながらAudible本を聴くことで、理解度が圧倒的に高くなります。
メモを取る行為自体で考えを深めることができて、内容を見返すことで記憶の定着に繋がります。
一般的な読書法としておすすめされている方法ですが、Audibleは耳で聴くため常に手が空いているのでメモとの相性がバツグンです。
普通の本だと、本とメモを行ったり来たりするのが面倒ですが、Audibleなら気楽にメモが取れます。
聴いたその場で実践する
Audibleで聴いた内容をその場で実践する癖をつけると、内容が頭に残りやすくなります。
インプットだけでなく、アウトプットが大切だという話を聴いたことがあるかと思います。
聴いた内容を実践すること=アウトプットなので、理解度が一気に深まります。
特に自己啓発本やHow to本との相性がぴったりです。
Audibleの場合、紙の本と違って聴きながら実行できるのでアウトプットがしやすいのでおすすめです。
行動に移すのがめんどくさい…というアウトプットへのハードルが下がります。
イヤホン・ヘッドホンを使って聴く
Audibleで本を聴くときはスピーカーではなく、イヤホンやヘッドホンを使って聴くほうが集中できます。
周囲の音が入ってこない環境が作れるので、雑念が入りにくくなります。
近くの車の音や近所の子どもの声、ラップ音などで集中力が削がれることってありますよね…
ノイズキャンセリング機能があるとさらに集中できるので、AirPods ProがAudibleを聴くときの必需品になっています。
疲れているときは聴かない
どんなに環境を整えていても、疲れているときは内容が頭に入ってきません。
疲れた頭で聴いても理解できず、何度も聴き直すハメになります。
そんな時は無理をせず、次の日に起きてリフレッシュした頭で聴いてください。
疲労具合によって聴く本を分けるのもアリですね。
まとめ
本記事ではAudibleの内容が頭に入ってこない理由と、頭に入りやすくなるコツ・対処法を紹介しました。
Audibleの内容が頭に入りにくいと感じた時、どれかの原因に当てはまっていたハズです。
原因がわかれば対処可能なので、まずは環境を整えましょう。
コツ・対処法も全て行う必要はないので、少しづつ実践してみて下さい。
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