Apple TV+で配信されている作品のすべてがApple独自で製作されており、他の配信サービスでは見られない内容です。
そんなApple TV+のなかで、私が実際に鑑賞して面白かった作品、またイマイチに感じた作品を本音で紹介します。
ドキュメンタリー好きなので、そちらの評価が高くなりがちです。
タップできる見出し
面白かった作品
ドキュメンタリー
カラーで見る夜の世界
これまで人類が目にすることのできなかった夜の動物たちの世界をフルカラーの鮮明な映像で捉えて、昼間には決して見ることのできない貴重なシーンが見られる番組です。

月明かりや星明かりといったわずかな光だけで撮影できる最先端のカメラ技術を駆使しており、夜なのにまるで昼のような明るさで動物を観察しています。
これまで私が見てきた「どうぶつ奇想天外!」や「ダーウィンが来た!」、「天才!志村どうぶつ園」といった動物番組では夜のシーンはモノクロで撮影範囲も狭いのが当たり前だったので、衝撃を受けました。
サバンナではヌーなどの草食動物はチーターなどの肉食動物から常に逃げ回るものだと思っていましたが、それはあくまで昼だけで夜は夜目を活かして警戒のためにあえて目視するために近づき、状況によっては逆に追い立てるように動くこともあるのが意外でした。
番組後半で語られる撮影秘話も興味深く、撮影時にどのような点で苦労したのか、実はどんなことが起こっていたのかスタッフが話してくれます。
我々は快適な自宅で貴重なシーンを楽しめる…いやー本当にありがたいですね。
雑食するヒト
世界各地で古くから受け継がれてきた食材と、それを取り巻く人・文化・社会・環境に迫る番組です。

各エピソードでは一つの食材に焦点を当て、その起源、栽培方法、歴史的背景、そしてその食材を取り巻く人々の生活や伝統を深く掘り下げます。
日本のテレビ番組でよくあるグルメバラエティの美味しい食べ物を映すだけではなく、食の生産方法が地球環境に与える影響、そして「何を、誰と、どのように食べるか」が私たちの幸福度に与える影響まで、食を巡る現代的な課題にも切り込みます。
自分たちが普段何気なく食事をしていますが、この作品を見ると自分の食事に対する意識がちょっと変わります。
もちろん美味しい食べ物の映像もたくさん出てきます。
唐辛子のエピソードでタバスコ工場がスポットに当たった際、製造開始から変わらない伝統的な製法で作り続けている様子が映し出されたのをみて、「ピザトーストにかけたらめっちゃ美味しいだろうなぁ…」と思ってすぐ買いに行ってしまいました笑
正直、夜中には見ないほうがいい番組です。絶対夜食を食べたくなりますから…
この番組のナレーターは「世界一予約が取れないレストラン」と称された「Noma」のカリスマシェフ、レネ・レゼピ本人が語り部になっています。
彼のレストランで作られている料理がチラッと映るんですが、めちゃくちゃ美味しそうで死ぬまでに1度食べに行ってみたいと思いました。
調べたら1席12万円超えるらしいですね…
その年、地球が変わった

コロナのパンデミックによるロックダウンと人々の活動停止が、地球の自然界にどのような予想外の影響をもたらしたのかを記録した番組です。
人間の活動が止まったことで大気汚染が減少して空が澄み渡り、これまで見えなかったエベレストが現れたり、私たち人間が動物たちに与えていた「騒音」や「物理的な障壁」が取り除かれた結果、動物たちがどれほど迅速に、そして本能的に行動範囲を拡大させたかが映し出されています。
これを見たら人間がいかに大きく自然界のバランスを崩していたか、そして我々の生活様式を少し変えるだけで、自然はすぐに回復できるということを理解できます。
自分一人ができることは知れてると思いますが、それでも少しは自然環境に良くなるよう動きたくなりますね。
間違いなく環境への意識は高くなったと思います。
これまでは絶対に現れなかったところを動物が闊歩している様子が新鮮で、特に民家で撮影していたスタッフの近くに、ヒョウがいきなり現れたシーンはマジで必見です。
「みんな、絶対動くなよ…」と指示しているシーンは臨場感がヤバすぎます。
撮影していた人たち、絶対寿命が縮んだと思います。
ファイヤーボール:宇宙からの来訪者
日本語だと火の玉ですが、隕石のお話。
隕石が地球の環境に与えた影響はもちろん、どのように地球上の文化や宗教に影響を与えて形作ってきたのか、その深い繋がりを世界各地を巡って検証、考察する番組です。

恐竜絶滅の原因とされる巨大クレーターの現場から、インドネシアの宗教儀式で隕石がどのように扱われているか、通常では考えられない構造体になっていることの科学的発見といった、地理的、時間的、、宗教的、科学的そして文化的な考察が繰り広げられます。
誰もが「地球に隕石が落ちてきたらどうしよう」と一度は考えたことがあると思いますが、もしものときに備えて警報を出すシステム、それを支えるスタッフの姿が印象的でした。
年中無休で働く彼らのおかげで、私たちが安心して暮らせているんですね。
まあ、もし隕石が衝突するとわかったところでどうしようも無いんですけど笑
コメディ
神話クエスト
ゲーム会社の裏側にある苦悩、人間関係の軋轢、そして作品に対する情熱面白おかしく表現しているコメディ番組です。

登場人物がクセしかなく、どのエピソードもキーとなるキャラクターに振り回されていることがほとんどです。
- ゲームを次のレベルに引き上げようと奮闘するクリエイティブ・ディレクター
- 彼の暴走を食い止めつつ技術的な問題を解決するリード・エンジニア
- 視聴者の目を引こうと必死なマーケティング担当者
- 配信者への対応に疲弊するコミュニティ・マネージャー
- ゲーム内の政治(派閥争い)に巻き込まれるテスターたち
といったスタッフが贈る日常にゲーム業界特有のブラックユーモアと、共感できるオフィスでの苦悩が合わさって、ドタバタですが結構泥臭い人間ドラマになっています。
個人的にはクソガキ打ち消しキッズYoutuberの意見に振り回されるといった現実味のあるシーンが印象的で、実際のゲーム会社でもキレながら対応している人がいるんだろうなぁ…と妄想しました。絶対担当したくない。
ゲーマーなら必ず知っている大手ゲーム会社「UBIsoft」が番組の作成に協力しており、定期的にアサシンクリードやフォーオナーなどのゲームシーンが登場します。
実際にプレイしている身としては「お~あのシーンの映像ね~」と別の意味でも楽しめました。
ゲーム好きであれば、間違いなく楽しくみられる作品ですね。
旅行
旅嫌いユージン・レビィのトラベルガイド
人生のほとんどをカナダの自宅で過ごしてきた75歳の老人「ユージン・レビィ」が、自身の「旅嫌い」という長年の殻を破り、世界各地を旅する作品です。

このじいさんの皮肉がいちいち面白く、苦手なことも挑戦して(させられて?)、定期的に「帰りたい…」という表情も笑えてきます。
大抵のことは最初はイヤイヤなのに、途中からノリノリになっているのがお決まりで、実際フィンランドでトナカイの生肉を食べる際、独白シーンでは「自分の食事は保守的だ…」と言いながら拒否感を出していたものも、実際肉を食べたときにはノリ良く食べている姿のギャップが面白かったです。
挑戦する内容は割と無茶なことも多く、5歳がウォッカの飲み比べをしているシーンや、氷点下の池に浮かばせるシーンは「正気か?」と思いました。
いい宿、いい食事、いい体験の豪華な旅ばかりなので、もうちょっと苦労するような旅があったらバリエーション豊富が増えてさらに面白いかなと思いました。(これは私の嫉妬心によるものかもしれない…笑)
とはいえ、さすがにこの高齢に安宿や厳しい旅は難しいので、仕方が無いところではありますね。
イマイチだった作品
SF
インベージョン
エイリアン侵攻に伴って世界各地で起こる危機に、各地で浮き彫りになる人間の本質とどう立ち向かうのかを描く群像劇です。

エイリアン撃退モノだと思ってみたら、どうやら危機に陥った時の人間ドラマを描きたかったみたいで、作品紹介のジャケット?がいかにもエイリアンと戦うぜ!みたいな絵だったので、肩透かし感が凄い。
個人的に評価を下げているのは日本パートの出来の悪さだと思います。
エイリアン侵攻は世界規模での出来事のため、各地に焦点を当てているので話す言葉は現地の言葉になっています。
もちろん日本のシーンでは日本語を話されているのですが、あまり日本っぽく無い部屋のシーンや、感情の起伏がほとんど無くてセリフも聞き取りにくかったのもイマイチに感じました。
上司っぽい人にまともに敬語を使っていなかったのはマジで「何で?」って思いました。
主演している日本人の演技が悪いというより、脚本の指示が悪いんだと思います。
なによりこりゃダメだ…と感じたのが、話が進むテンポの悪さです。
各地エリアの出来事を1話でまとめているので、1話のうち実質15~20分しか話が進みません。
同時進行をウリにしたいのだと思いますが、見ていて眠たくなります。
だったら各地で1話分の話を進めて、途中でまとめて合流して欲しいですね。
これが続くのは正直時間の無駄だな…と感じたので視聴するのをやめてしまいました。(2話切り)
まとめ
本記事ではApple TV+の作品で、私が実際に鑑賞して面白かった作品、またイマイチに感じた作品を本音で紹介しました。
まだまだ見られていない作品が多いので、随時更新していきます。