負荷のかかるゲームをしてたとき、いきなりパソコンの画面がブラックアウトしてしまいました。
原因として一番怪しかったのが「熱暴走」でした。
これまでずっと使ってきたのがいわゆる窒息ケースで、友人から「排熱効率の良いパソコンケースに変えるべきだ」と指摘を受けました。
それじゃいっちょ、窒息ケースからメッシュケースに交換するとどのくらいCPU、GPU温度がどのくらい変わるか調べてみよう!ということで実験してみました。
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実験するパソコンケースと前提条件
実験するパソコンケースの紹介です。
窒息ケース代表「Abee PCケース acubic CM10」
窒息ケースはAbeeの「acubic CM10」です。
7~8年前、できるだけコンパクトでシンプルで可愛いケースを探していたとき、このケースに一目惚れして購入しました。
一部の角がカーブを描くようなデザインで、正直今でも大好きな見た目です。
購入当時のパソコンケースってゴテゴテしたものか、ピカピカ光らせる前提の大きいケースばかりで好みに合うものはなかったんですよね…
もし実験してあまり温度が変わらないのであれば、このケースを使い続けて新しいメッシュケースは速攻でメルカリに放出する予定でした。
メッシュケース代表「ASUS Prime AP201」
メッシュケースはASUSの「Prime AP201」です。
全面がメッシュになっていて、排熱は上方向に流れるよう設計されています。
ツールレスでパネルを取り外すことができるので、使い勝手がとても良いですね。
裏配線スペースが確保されているので綺麗に配線しやすくなっています。
排熱効率も良くなりますし、見た目がスッキリして単純に気持ち良いですね。
ケースリア部分に3pinの120mmファンが付属していますが、こちらは使いません。
検証するパソコンのスペックと条件
検証するパソコンのスペックは以下になります。
内部パーツの構成は変えず、CPUのグリスを塗り直しもせずにそのままの状態で入れ替えます。
入れ替える段階でマザーボード全体へエアダスターを吹きかけましたが、積もるほどのホコリはありませんでした。
実験結果:ベンチマーク計測と内部温度の比較
FINAL FANTASY XVのベンチマークを走らせてスコアの計測と、ベンチマーク測定中のPC内部温度を比較します。
ベンチマーク スコア比較
ベンチマークのスコア比較結果です。
- FINAL FANTASY XV ベンチマーク
- 4K
- 高品質
窒息ケース「Abee acubic CM10」は4462の「普通」です。
メッシュケースの「ASUS Prime AP201」は4741で「やや快適」です。
メッシュケースのほうが約6%ほどスコアが良く、快適度も上がっています。
明らかに結果が良くなっています。
ベンチマーク中のPC内部温度比較
ベンチマーク中のPC内部温度比較結果です。
一番温度が高かったシーン(戦闘中の召喚獣呼び出し?)で比較します。
- FINAL FANTASY XV ベンチマーク
- 4K
- 高品質
- 測定ソフト MSI Afterburner
窒息ケース「Abee acubic CM10」はGPUが77℃、CPUが86℃でした。
メッシュケースの「ASUS Prime AP201」はGPUが71℃、CPUが75℃でした。
同じシーンで温度差がGPUで6℃、CPUで11℃と大きく差が出ています。
やはり窒息ケースとメッシュケースは大きな違いがありました…
窒息ケースからメッシュケースに入れ替えて感じたこと
音は思った以上に気にならない
メッシュケースになるとファンが回転する音がダイレクトに聞こえるためがうるさくなると思っていましたが、正直そこまで気になりませんでした。
メッシュケースだと冷却がしっかりされるので、窒息ケースを使っていたときと比べるとそもそもファンがそこまで回らないことがわかりました。
窒息ケースは廃熱効率が悪いため、そこまで負荷がかかって無くてもがっつりファンが回ってしまうので音が大きくなります。
接続しているケースファンが4pinで回転数制御ができるものだったのも関係していますね。
もしケースファンが回転数制御のできない3pinだともっとうるさいかもしれません。(ケース付属の120mmファンは3ピンなので付けないほうがいいかも)
高負荷がかかった状態であれば、どっちのケースもファンの音が気になります。
音の大きさ自体はメッシュケースのほうが大きいが、窒息ケースのほうが苦しそうな音なので正直どっちもどっちだなと感じました。
メッシュケースは思った以上に重い
メッシュ=軽いという固定概念をもっていたことも原因かと思いましたが、 メッシュケースの「ASUS Prime AP201」は想像以上に重いと感じました。
重さは約5.8 Kgで、ヒョイと持ち上げるにはなかなか厳しい重さです。
これに加えてPCパーツの重量もあるので、内部を掃除するに移動する時も気合を入れる必要がありますね。
全く穴のない「Abee acubic CM10」は約6.8kgともっと重たいハズなのですが、見た目から重量感があるので気持ち的にはそこまで重く感じません。
持ち上げる前に自然と気合が入っているからでしょうね。
人間の感覚って当てにならないなぁ…と感じました。
まとめ
窒息ケースからメッシュケースに変えるだけでパソコン内部の温度、パフォーマンスに大きな影響を与えることがわかりました。
ゲーミングパソコンとしてがっつり使う予定なら、メッシュケースにしたほうがパフォーマンスが出ます。
窒息ケースにするなら内部パーツを発熱の少ないものに変えて、とことん静音を目指すほうが良さそうですね。