Apple Watchを購入するとき「Apple WatchにはAppleCare+をつけた方がいいの?」と悩みますよね?
断言します。AppleCare+は必要ありません。
AppleCare+の保証が必要ない理由は以下の2つ。
- AppleCare+の保証内容は費用対効果が悪い
- 保証をつけたいならスマホと一緒に守れる別の保険に入るほうがお得で内容も充実
損したくない人はぜひ本記事を参考にして下さい。
- 年払いAppleCare+の保証期間は「Apple Watchがほとんど壊れない期間」のみ
- 月払いAppleCare+は料金がさらに高い
- 補償内容もイマイチで、普通に使っていたら利用できる機会がない
- モバイル保険のほうがAppleCare+より補償内容も値段もお得
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AppleCare+ for Apple Watchの料金
AppleCare+ for Apple Watchの料金はモデル、支払い方法によって値段が違います。
年払いは定められている年数分の保証料を最初に一括で支払います。
月払いは解約しない限り、毎月自動的に更新されます。
モデル | 料金(年払い) | 料金(月払い) |
---|---|---|
Apple Watch Ultra2 | 14,800円(2年間の保証) | 740円 |
Apple Watch8 | 11,800円(2年間の保証) | 580円 |
Apple Watch SE(第2世代) | 6,800円(2年間の保証) | 340円 |
Apple Watch Hermès | 21,800円(3年間の保証) | 740円 |
本体の値段に合わせてAppleCare+の保証料金が高くなります。
また、月払いで年払いと同じ期間契約した場合、月払いの方がトータルの金額が高くなります。
モデル | 月払いで年払いと同じ期間契約した料金 | 月払いと年払いの差額 |
---|---|---|
Apple Watch Ultra | 740円 × 24 = 17,760円 | 2,960円 |
Apple Watch8 | 580円 × 24 = 13,920円 | 2,120円 |
Apple Watch SE(第2世代) | 340円 × 24 = 8,160円 | 1360円 |
Apple Watch Hermès | 740円 × 36 = 26,640円(3年間の保証) | 4,840円 |
また、年払いのAppleCare+を契約している場合、保証期間が終了する時点で月払いに切り替えることを選択できます。
参考資料 Apple公式サイト AppleCare+ の保証を延長する
AppleCare+を使い続ける前提なら、端末購入時に年払いで契約し、保証期間が切れるタイミングで月払いに変更するのが一番お得ですね。
Apple WatchのAppleCare+で保証される内容
AppleCare+に加入すると製品保証と無償サービスの期間が延長されるだけでなく、以下の内容がサービスとして保証されます。
- 損傷に対する有料修理
- バッテリー交換サービス
- Apple認定技術者による操作、質問のサポート
それぞれについて詳しく説明と注意点を紹介します。
損傷に対する有料修理
AppleCare+に入っていると、アップルウォッチが壊れてしまった際に有料修理サービスが受けられます。
自分の過失、事故に対応しているのが特徴です。
Apple Watchの画面をぶつけてヒビが入ってしまった時に修理をする際、1回あたり9,200円で対応してくれます。(Apple Watch Ultra、Apple Watch Hermès、Apple Watch Editionは10,700円)
画像引用元 Apple公式 AppleCare+ for Apple Watch
以前は有料修理が1年間で2回までと回数に制限がありましたが、無制限に変更されました。
もしAppleCare+に入っていなかった場合、モデルにもよりますが約3〜5倍の料金がかかります。
Apple Watchが使えない期間を短くするエクスプレス交換サービス
エクスプレス交換サービスはApple Watchが使えない期間を短くするサービスです。
Appleリペアセンターで修理している間に新品(又は新品同様品)の交換機が利用できます。
Apple Watch修理サービス | 所要時間 |
---|---|
通常 | 修理に最大5〜7営業日かかる |
エクスプレス交換サービス | 交換機が2〜5営業日で手元に届く |
バッテリー性能が80%未満に下がった時に無料でバッテリー交換
AppleCare+に加入しているとバッテリーの性能が80%未満に下がった時、無料でバッテリーを交換してくれます。
注意点としてバッテリー無料交換対象となるのは保証期間の間に性能が落ちた場合のみです。
また通常の利用によるバッテリー劣化は交換対象外になります。
Apple認定技術者による操作、質問のサポート
AppleCare+に加入しているとApple認定技術者による操作、質問のサポートが受けられます。
対応しているのは以下の3つ。
- watchOSの基本操作
- iPhoneとの接続サポート
- Apple純正アプリに対しての質問
優先的にアクセスできるので、困っている時にすぐ助けてくれます。
【参考】AppleCare+に入らなくても、1年の製品保証はついている
AppleCare+に入っていなくても、Apple Watch購入後に以下2つのサービスは受けられます。
- 1年間の製品保証
- ソフトウェア、ハードウェアの90日間無償サポート
AppleCare+に入ると上記期間が2年間に延長されます。
AppleCare+による保証期間は1年間の製品保証に2年間追加の3年間ではなく、2年間に延長です。
初期不良はAppleCare+に関係なく対応してくれるので初期不良対応だけを考えるのであればAppleCare+は不要です。
【参考2】これもダメ?AppleCare+で保証してもらえないケース 一覧
AppleCare+の保証は過失や事故による損傷にも対応してくると記載されているので
しかし、規約をしっかり確認すると思った以上に保証対象外になる項目が多いことがわかりました。
Apple は、以下に関するハードウェアサービスまたは ADH サービスを提供しません。
引用元 AppleCare+の規約 2022年9月7日以降
(a) 通常の使⽤による経年劣化、または対象機器の機能に影響しない外観上の損傷
(b) 予防保守
(c) 紛失または盗難にあった対象機器の交換
(d) 無謀⾏為、乱⽤⾏為、故意や意図的な⾏為、または通常ではない⽅法やApple が意図していない⽅法による対象機器の使⽤によって⽣じた損傷
(e) 対象機器または対象機器の修理中に実施される機器の設置、取り外し、廃棄
(f) 対象機器ではない製品によって⽣じた損傷
(g) Apple または正式な権限を有する Apple 担当者以外によって開封、修理、改造、改変された対象機器の損傷 (原因を問わず)
(h) お客様が対象機器を購⼊した後に本プランを購⼊した場合における、本プランの購⼊前に対象機器に⽣じていた状態
(i) シリアル番号が改変されている、判読できない、または削除されている対象機器の損傷
(j) ⽕災、地震、その他の外的要因によって⽣じた損害
(k) 本プランに具体的に記載されている補償対象の損失以外の原因または損失 (該当するシステムの不正アクセスまたは不正使⽤、サービス拒否攻撃、悪意のコードの受信または送信を含む) の結果として⽣じた、対象機器内で情報を保存、処理、アクセス、送信、または受信するために使⽤される電⼦ハードウェアまたはソフトウェア、あるいはそのコンポーネントの損失、使⽤の損失、損傷、破損、アクセス不能、または操作不能
(l) 対象機器内に保存されている電⼦データの損失、使⽤の損失、損傷、破損、アクセス不能、または操作不能 (これにはデータの不正アクセスまたは不正使⽤、サービス拒否攻撃、または悪意のコードの受信または送信によって⽣じた該当する損失が含まれる)
このなかで注意しておくべきを太字で表記しています。
使ってきて「ちょっと傷ついてきたから直してもらおうかな?」といった通常の傷や損傷は修理してもらうことができません。
またAppleが考える「 無謀⾏為、乱⽤⾏為、故意や意図的な⾏為、または通常ではない⽅法」がどの程度の内容なのかわかりません。
こちらにとっては過失でも、Apple側が「故意や意図的な⾏為だ!」と判断して修理してもらえない可能性があります。
意外だったのが火災や地震などの天災によって壊れたときも保証対象外だということですね。
どうしようもない災害で被害を受けたときに保証してくれないのって、保険の意味があるのかな?と感じます。
AppleCare+で直してもらえると思っていたのにダメだった…なんて悲しいことが起こらないように、しっかりと事前に把握しておきましょう。
最新の規約が書かれているURLはこちらになります。
値段と保証内容から考えるとAppleCare+に加入する必要はない
AppleCare+は値段と保証内容から考えると、コスパが悪いと言わざるを得ません。
お金が余っているお金持ちでもなければAppleCare+に加入する必要はないと思います。
年払いのAppleCare+を対象に書いています。
年払いAppleCare+の保証期間が2年と短く、不具合が出にくい期間だけが対象
AppleCare+の保証期間はApple Watchを購入してから2年間です。
Apple Watchに限らず、iPhoneなどのデジタルデバイスの不具合が多くなるのは以下のタイミングです。
- 使い始め又は初期不良
- 使って2年ほど経ってから
使い始めた時の不具合はAppleCare+に入っていなくても1年間の製品保証、90日の無償サポートがついているので問題ありません。
2年経った後に出てくる不具合はAppleCare+の保証期間が切れているので対応してもらえません。
トラブル、不具合が出にくい期間だけが年払いAppleCare+の保証期間なので、本当に保証が欲しいタイミングではありません。
20歳の人が5年満期のガン保険に入るような感じで、正直いらないですよね…
Apple Watch HermèsのAppleCare+は3年間保証なので、壊れやすくなってきたタイミングも保証が続いています。
使っていて「あれ?調子がイマイチかな…?」と感じてからAppleCare+に加入したいところですが、途中から加入することはできません。
不具合が出ないタイミングの保険なので、コストパフォーマンスが良いとは言えません
壊れたApple Watchを直してもらうのに追加費用がかかるし、そもそも壊れる機会がほとんどない
AppleCare+の延長保証に入っているとApple Watchを修理するときに9,200円で直してくれるサービスがあります。
自分の過失や事故で壊れた時に直してくれるのは嬉しいですが、そもそも壊れる機会ってほとんど無いですよね?
日常のシーンを想像して下さい。
iPhoneは落として画面が割れてしまうことが結構ありますが、Apple Watchってまず落とすことがないですよね?
腕を思いっきり振って、何かにApple Watchが割れるほど強くぶつけたりしますか?
壊れる機会がほとんどないものに保険をかけるのは正直もったいないです。
バッテリー交換サービスがあるが、普通に使っていると交換してもらえない
AppleCare+にはバッテリー交換サービスがついていて、バッテリーの性能が80%以下になると交換してもらえます。
ここで考えたいのが、いつバッテリー性能が80%以下になるのか。
Apple公式サイトに正式回答がありました。
Apple Watchのバッテリーは、フル充電サイクルを1,000回繰り返した時に、本来の容量の最大80%を維持できるように設計されています。
引用元 Apple公式サイト
一日一回フル充電すると考えた時、2,7年経たないと80%になりません。
(1000回÷365日≒2.7)
ということは、年払いのAppleCare+はApple Watchのバッテリーを無料で交換させない設計になっているということ。
もし2年の間でバッテリー性能が80%以下になっても、実機検査で問題がないか調べられて適合されないと交換してもらえないと表記しています。
バッテリーに製造上の問題があり、それが Apple 製品限定保証または AppleCare+ の保証対象である場合は、無償でバッテリーサービスを受けられます。通常使用によるバッテリーの劣化は保証対象外です。
引用元 Apple公式サイト
さらにApple Watchには「バッテリー充電の最適化」機能があるので、もっとバッテリーの寿命は伸びます。
もしバッテリー自体に不具合があった場合はAppleCare+に入っていなくても1年間の製品保証が付いているので、バッテリー交換を目当てにAppleCare+に入るのはやめておきましょう。
Apple Watchが傷ついたり、壊れないようにする対策
AppleCare+に加入するよりApple Watchに傷が付いたり、壊れないように対策する方が大切です。
Apple Watchに保護ケースをつける
「もしかしたら、Apple Watchを何かにぶつけて壊してしまうかも…」と心配な人は保護ケースをつけましょう。
電柱などの硬いものに強くぶつけたり、急に倒れて地面にApple Watchを叩きつけても保護ケースをつけていると安心です。
「Apple Watch RhinoShield」はApple Watchの本体部分を完全に囲う保護ケースで、カラーバリエーションが豊富でオシャレです。
商品提供頂いたものですが、結構気に入っています。
毎年夏のシーズンに会社の同僚と川に飛び込みにいくのですが、念のために「Apple Watch RhinoShield」をつけて保護するようにしています。
Apple Watchの液晶画面を守るために保護シールを貼るorガラスコーティングをする
Apple Watchの液晶画面にTPUシールを貼ると液晶画面の細かい傷から守ってくれるので安心です。
液晶画面のツルツルした触り心地が好きなら、ガラスコーティングで強度を高めて画面を守るのがおすすめです。
私は一度スマホスピタルという専門業者でガラスコーティングをお願いしましたが、正直値段が高いので、キットを買って自分でガラスコーティングするようになりました。
スプレーで液体を吹きかけて、布で磨くだけでOKなのでとても簡単です。
ちなみにガラスフィルムは剥がれやすかったり、使い勝手の関係でおすすめしません。
もっと詳しく知りたい人は私がApple Watchにガラスフィルムを貼って失敗した記事を参考にしてください。
「モバイル保険」の方がAppleCare+よりお得で保証も充実して安心
これまで散々AppleCare+はコスパが悪いことを説明しましたが「やっぱり保険をつけて安心したい…」という人は専門業者が提供している壊れた際、修理費用を全額保証「モバイル保険」を利用しましょう。
「モバイル保険」は月額700円で、修理費用10万円まで補償してくれるサービスです。
しかも1契約で3台までのデジタル端末を補償してくれます。
Wi-Fi、Bluetoothなど無線で繋がる機器なら補償対象なら全て対象となります。
- Apple Watchなどのウェアラブル端末
- iPhoneなどのスマートフォン
- iPadなどのタブレット
- Air Podsなどのワイヤレスイヤホン
- Mac、Windowsのパソコン
- ゲーム機(ニンテンドースイッチ、PS4、PS5)
上記ものは全て保険の対象です。
年間最大で10万円まで補償してくれるので、Apple Watchを主端末にしていたら修理代が全額補償されますし、副端末でも最大3万円補償されます。
料金も月額700円、1年間で8,400円とAppleCare+よりお得な料金です。
仮にiPhone14、Apple Watch 8、AirPods Proの全てにAppleCare+に入ったときと比較すると、差額はなんと34,800円。
機種 | モバイル保険 | AppleCare+ |
---|---|---|
iPhone 15 | 8,400円 | 26,800円 |
Apple Watch 9 | 上記に含む | 11,800円 |
AirPods Pro | 上記に含む | 4,600円 |
年間の合計金額 | 8,400円 | 43,200円 |
AppleCare+の場合、上記金額+修理費用が別で必要なのでもっと金額差が出てきます。
端末ごとにAppleCare+に入るより「モバイル保険」でまとめて補償対象にした方が圧倒的にお得です。
もし端末が壊れたとき、修理してもらったお店から補償申請に必要な書類をもらってマイページで手続きするだけでお金が返ってきます。
書類の手続きがめんどうくさい…という場合は、「モバイル保険」のリペアパートナーに持って行って修理してもらうだけでOKです。
キャッシュレスで完結するので、手元にお金がなくても大丈夫!
申し込みも簡単で、Webで完結します。
- 申し込みフォームから必要情報を入力する
- モバイル保険の補償対象にする端末の写真と、購入証明書類を撮影する
- クレジットカードの支払い情報を登録する
- 審査が通るまで待つ
これだけです。
<div style=”text-align:center;”>ーーここに入力</div>
Apple Watch含め、3台まで追加料金なしで補償してもらえる
まとめ Apple WatchのAppleCare+は費用対効果が悪すぎる
Apple WatchのAppleCare+は費用対効果が悪すぎるので、正直言って入る必要がありません。
考えてみてください。
- 腕につけているApple Watch、iPhoneのように落として壊れることがありますか?
- バッテリーの無償交換も実質できないように設計されているんですよ?
エクスプレス交換サービスとApple認定技術者のサポートだけで10,800円は高すぎます。
特に年払いのAppleCare+は壊れやすいタイミングにに保証期間が切れる設計なので、正直お金の無駄と言わざるを得ません。
どうしてもAppleCare+に加入したい!という場合は月払いを選択するべき。
お得に安心できる保険が欲しい…という場合は専門業者の「モバイル保険」がお得なので、そちらを検討して下さい。