純正のApple Pencilを落として無くしてしまいました…
買い直すには約2万という金額があまりにも高くて断念していたところ、ダイソーが作っているApple Pencilそっくりのタッチペン「静電容量式充電タッチペン for iPad」を見つけました。
実際に使ってみて、税込み1,100円という値段から考えると十分すぎる書き心地・使い勝手ですが、持ち運びが多いならやめておいたほうがいいペンだとわかりました。
本記事は良かった点、イマイチな点や注意点を本音で紹介します。
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「静電容量式充電タッチペン for iPad」の外観レビュー
今回紹介するのはDAISOの「静電容量式充電タッチペン for iPad」です。
(以後ダイソー製Apple Pencil)
ペンはプラスチックの台座に収められていて、ダイソーっぽさがすごいです。
ペン自体は純正のApple Pencilと言われても違和感無いくらいそっくりです。
充電部分にはシリコンの保護カバーがついています。
バッテリー残量は緑のインジケーターで確認できます。
カタログスペックでは充電時間最大30分で、4時間使用できます。
ペン先は回すと脱着できるタイプです。
iPadの側面にマグネットでくっつけることができます。
純正Apple Pencilのように充電やペアリング機能はありません。
(そもそもダイソー製Apple Pencilはペアリング不要です。)
実際に使ってわかった良かった点
「ダイソー製Apple Pencil」を実際に使ってわかった、良かった点を紹介します。
Bluetooth設定が不要で、とにかく簡単に使える
「ダイソー製Apple Pencil」は箱から取り出して、充電さえしてしまえばすぐに使うことができます。
わざわざ接続するためにBluetooth設定を開く必要もなく、また使っている途中で途切れたりもしません。
以前純正のApple Pencilを使っていた場合、そっちの接続情報を削除するor「Apple Pencilのみで描画」をオフにする必要があります。
ただのタッチペンと同じなので、どのiPadでも使うことができるので家族や友人と使いまわすのも可能です。
リビングなどに置いて、共用ペンとして使うのもアリですね。
メモ用なら、十分すぎる実力
「ダイソー製Apple Pencil」は画面に手を触れた状態でも快適にペンを使える「パームリジェクション」対応で、誤操作もなく書き心地も申し分ありません。
普段「GoodNotes5」アプリにメモを取っていますが、実用で困る点が全くありませんでした。
純正ApplePencilと比べるとちょっとペン先が滑りやすいですが、仕事でメモをとる用途なら十分です。
ちょっとペンの太さを調整したいときは「傾き検知」機能があるので、少しペンを斜めにして書けばOKです。
純正ApplePencilの目玉機能「筆圧検知」はビジネス用途では全く必要なかったということですね…
安さは正義
このペンが話題になっているのは、やはり安いから。
純正ApplePencilの機能モリモリはいらないから安いのが欲しい…という要望を完璧に満たしてくれます。
Apple純正の一番安いモデルと比較しても、約12倍の値段差です。
名称 | 価格 |
---|---|
Apple Pencil Pro | 21,800円 |
Apple Pencil(USB-C) | 13,800円 |
ダイソー製Apple Pencil | 1,100円 |
またサードパーティ製で比較した場合でも、Amazonで売られているスタイラスペンの相場が3000円と考えると、やはり異常な安さですね。
とりあえずiPadとタッチペンを組み合わせて使ってみたいのであれば、これを使ってみましょう。
実際に使ってわかったイマイチな点、注意点
「ダイソー製Apple Pencil」を実際に使ってわかったイマイチな点、注意点を紹介します。
使っているうちに電源が途切れることがある
ペンの電源ON/OFFはペン後ろ側の丸い部分を2回タップして行いますが、ここのセンサーが物理式?です。
指でなくても衝撃が2回加わるとON/OFF操作されてしまいます。
また、このセンサー部分以外に加わった衝撃でも反応してしまうみたいで、勝手に電源が切れてイラっとするシーンが多いです。
私はX(旧Twitter)などの縦方向に高速スクロールする際に、ペンを傾けた状態でなでるように動かす癖があります。
このように動かしていると、たまに電源が途切れてしまいます。
またペン回しをしていると、結構な頻度で電源が途切れます。
いつのまにかバッテリーが無くなっていることがある
電源のON/OFFセンサーの悪さが、使いたいときに使えない問題に関係してきます。
カバンにいれているときにどこかで衝撃が加わったのか、出かける前にMAX充電したハズなのに、いざ使おうとしたときにバッテリーが無くなっていた…ということが結構な頻度で発生しました。
自動で電源が切れるタイマー設定が無いので、カバンの中で電源オンになってしまうと、電池が無くなるまでそのままなのが原因です。
家や職場などのいつも決まった場所でしか使わないのであればそこまで問題になりません。
しかし私のように出先の打合せ用に使おうと考えている場合、使いたいのにバッテリーが無くなってしまうのではかなり使い勝手が悪いです。
正直、クリック式のボタンにしてもらうほうがまだマシでしたね。
緊急時はiPadのUSB端子から給電して充電しています。
充電端子の保護キャップは実質使えない
充電端子の保護キャップは使い勝手と手間の両面から、無いものと考えたほうがいいです。
保護キャップをはめた状態だと、iPadの側面に磁石でつけたときに浮いてしまいます。
この状態でちょっとiPadを揺らすと、当たり前ですが簡単に外れてしまいます。
また保護キャップがハマりにくく、そもそも充電が終わるたびにつけるのは面倒です。
ペン本体とくっついているわけでもないので、多分そのうち無くしてしまいます。
充電端子がiPadの側面にピタッとくっつく形になるので、カバンのなかのホコリが入ってしまう…ということはありません。
ガチのイラスト用途で使うには厳しい
「ダイソー製Apple Pencil」は簡単なお絵描き程度なら十分遊べます。
実際、子どもとのお絵描き程度なら問題無く、値段も安いのでもし壊されても笑って済ませられます。
ただ本格的に絵を描きたい、イラストが上達したい! と考えているのであれば、筆圧検知機能がついていないので正直厳しいです。
素直に純正のApple Pencilを買ったほうがいいですね。
妻がイラスト関係の仕事をしているのですが、「ガチで書くなら筆圧検知は必須」とのこと。
クリスタ(クリップスタジオ)やProcreate(プロクリエイト)といった有名アプリでは当たり前のように筆圧検知機能がデフォルトでついています。
ただ筆圧感知機能はAppleが他社にライセンスを認めていないため、サードパーティ製では利用できるものがありません。
Amazonで売られているペンで「筆圧検知」の記載があるものは、詐欺かiPad以外のタブレットに対応しているものになります。
絵を本格的に書きたい!という人は諦めてApple純正のApple Pencilを購入するようにしましょう。
安く手に入れたいのであれば中古品も選択肢にあがるので、ぜひ探してみて下さい。
有名どころとしてはスマホ買取・販売大手の「イオシス」などで取り扱っています。
まとめ
本記事は「ダイソー製Apple Pencil」を実際に使ってわかった良かった点、イマイチな点や注意点を紹介しました。
書き心地や使い勝手に不満は無く、値段を考えると十分すぎる実力で評判がいいのがわかります。
ただ持ち運んで使う用途だと、正直全く使い物にならないです。
カバンに入れて運んでいるだけで誤作動で電源が入ってしまい、使う時には電池が無くなっています。
社内会議でのメモや家でのちょっとしたメモやお絵描きなど、決まった場所でしか使わないのであればおすすめです。
ただ、私のように出先での打合せ用に使いたいと考えているのであれば、素直に純正のApple Pencilか、せめて別のペンにしましょう。