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【両刀使いが語る】MacとWindowsの違いと失敗しない選び方

by よしじゅん

これからパソコンを買おう!としている人がまず最初に考えることは「MacとWindows、どちらを選ぶか」です。

MacとWindowsは同じパソコンながらもコンセプトが違うので、それぞれ強みが異なっています。
逆にどっちを選んでも大差ない項目もあります。

あなたにとってどっちが良いのか明確にわかるようにMacとWindowsの違いと、目的別でどちらを選ぶべきか解説していきます。

Windowsを20年、Macを5年使っていて、的確なアドバイスができると自負しています。

Macの強み

Macを5年以上使って実感した強みを紹介します。

他のApple製品と親和性が高い

Macを使う最大のメリットは、他のApple製品との親和性がとにかく高いことです。

ざっと思いつく機能を箇条書きでまとめました。

  • Air Dropを使ったデータのやり取りが楽
  • iPhoneで撮った写真が自動的に同期される
  • どれかの端末でコピーをすると、他の端末でも共有される(クリップボードの共有)
  • 他の端末で見ていたサイトに、Macでもすぐアクセスできる
  • AirPodsシリーズを持っていると、再生するデバイスに合わせて接続先が切り替わる

とにかく他デバイスとの連携がストレスフリーです。

逆に他のApple製品を持っていない場合はMacを使う意味が無いので、素直にWindowsを購入しましょう。

トラックパッドの操作性が高い

ノートパソコンには必ずついているトラックパッドですが、MacのトラックパッドはWindowsのものとは比べ物にならないくらい使い勝手がいいです。

MacBook Magic Trackpad

気に入り過ぎて、クラムシェルモードでもMagic Trackpadを使えるようにしています。

Magic Trackpad2

より自由にカスタマイズできるアプリ「BTT(BetterTouchTool)」を使うと、右手に神が宿ったように操作することができます。

BetterTouchTool Magic Mouse

複数の指を使ったジェスチャー操作、クリックの強弱による操作、それらの感度の細かな調整など、こんなことまでできるの?と思うくらい自由にカスタマイズできます。

BetterTouchTool(BTT)

BetterTouchToolのおすすめ設定を紹介している記事でも紹介していますが、文字通り自由自在にMacを動かすことができます。

デザイン性が高い

Macに限らず、Apple製品は高いデザイン性も魅力の一つです。
どのモデルも高級感があり、机の上にポンッと置いているだけでもオシャレ。

Mac mini
MacBook Magic Trackpad

よくネットでは「スタバでMac」とネタにされがちですが、つい外出先で使いたくなります。

サードパーティ製の周辺機器もMacに合わせて作られているので、良いデザインのものが多いです。

ただデザイン性だけでMacを選ぶと、将来的に間違いなく失敗するので注意してください。

売るときの値段が高い

Macはリセールバリューが高いのが特徴で、購入してから数年経過した旧モデルでも良い値段で売れます。

買い取り業者も数多く、Macの買取だけを取り扱っている専門店もあります。

Mac 買取専門店

またApple公式が下取りしてくれるサービス「Apple Trade In」もあります。

ただ、注意点がいくつかあるので正直おすすめしません。

  • 現金ではなく、次回の端末購入に使える割引クーポンがもらえる
  • 状態が良ければ、買い取り業者に売るほうがお得

Windowsはすぐ値崩れするので、長期間使って使いつぶすのが基本です。

  • 将来的に手放す予定がある
  • 新モデルがでるたびに買い替えたい

と考えているなら、高く売れるMacを選ぶのがおすすめです。

モデル選びが楽

Macはモデルの種類が限られているので、選ぶときに迷うことがなくて楽ちんです。

モデルごとの特徴を簡単に以下の表にまとめました。

モデルパソコンのタイプ特徴・使うシーン価格
MacBook Airノートパソコンエントリーモデル
日常向け
134,800円〜
MacBook Proノートパソコン拡張性十分なノート
クリエイト用途
178,800円〜
iMac一体型デスクトップオールインワンモデル
日常向け
174,800円〜
Mac miniデスクトップコンパクトなデスクトップ
日常向け
84,800円〜
Mac Studioデスクトッププロのクリエイト用途298,800円〜
Mac Proデスクトップより専門のクリエイト用途1,048,800円〜

一部スペックにこだわりたい場合はApple公式サイトからCTO(Custom To Order)することになりますが、カスタム内容もシンプルで分かりやすいです。

カスタマイズするとコスパが悪くなるので注意しましょう。

Appleはアップグレードで稼ぐビジネスモデルなので、明確な目的が無ければ標準モデルの購入をおすすめします。

Windowsは各メーカーが様々なスペックのモデルを販売しているので、星の数ほど種類があります。

慣れたら何をチェックしたらいいのかすぐわかるのですが、初心者はパッと見てもなかなか分かりにくいのが本音です。

機種変更、不具合時のデータ復元が楽

Macには「Time Machine」というデータ復元機能があるので、不具合時のリカバリー作業が本当に楽です。

何かあった時も、ワンクリックで前の状態に復元できて安心です。

機種変更した際も「移行アシスタント」という機能で、移行元のMacから移行先のMacに中身をまるっと移すことができます。

Mac miniからMac Book Airに移行した際、こんなに簡単でいいの…?とマジで驚きました。

Windowsの場合、機種変更をした場合は設定し直す項目がどうしても発生します。

Windowsも最近はOneDrive経由でのデータ移行で楽になりましたが、ピン留めアプリやIME、エクスプローラーの細かな設定は引き継がれません。

Windowsには不可欠な毎回のデータ移行作業にウンザリしている人は、Macを使い始めると幸せになれるかもしれません。

一応、Windowsとして使う裏ワザがある

Macを購入したけど、どうしてもWindowsを使う必要がある…という場合、「Parallels Desktop」というソフトを使うことでMacのなかでWindowsを起動することができます。

Parallels Desktop

Macの中のソフトとしてWindowsを使う関係上、ヘビーな使い方は難しいですが簡単な作業であれば問題無く使えます。

逆に、WindowsにはMacを操作する裏ワザが存在しないので、どちらの環境も使う必要がある場合はMacを選びましょう。

Windowsの強み

Windowsを20年以上使って実感した強みを紹介します。

シェアが圧倒的に高く、ビジネスシーンで必須

日本、世界共にシェアが高いのはWindowsです。

2023年5月のデータでは、Windowsパソコンが約62%、MacOSが約19%と大きく差が開いています。

OS シェア比較表

画像引用元 statcounter

DateWindowsOS XUnknownLinuxChrome OSOther
2022-0575.5414.984.812.452.220.01
2022-0676.3314.644.882.421.710.01
2022-0775.2114.5162.761.50.01
2022-0874.7314.396.192.81.880.01
2022-0975.0614.864.862.82.410.01
2022-1075.9615.73.342.62.380.01
2022-1175.1115.64.032.772.480.01
2022-1275.3414.664.782.932.280.01
2023-0174.1415.335.272.912.350.01
2023-0271.7816.266.122.942.90.01
2023-0369.417.217.32.853.230.01
2023-0462.6517.79132.833.720.01
2023-0562.0618.9612.692.73.590.01
データ引用元 statcounter

最近Macのシェアが伸びてきていますが、それでもWindowsのシェアと比べるとまだまだ大きな差があります。

一般企業ではWindowsを採用しているところが多い(というかほとんど)です。
会社に勤める予定であれば、Windowsを使えないと話にならないと言っても過言ではありません。

Web関連、デザイン関連の一部企業ではMacを採用していることもありますが、入ってみないとわからないのでWindowsが全く使えないというには明確なリスクです。

将来のためにパソコンに慣れておきたい!という場合はWindowsをおすすめします。

用途に合わせた端末を最適な価格で選べる

Windowsパソコンは多くのメーカーが、様々な用途に合わせて販売しています。

  • ゲームに特化したモデル
  • クリエイティブ用途に特化したモデル
  • 軽作業用の高コスパモデル
  • 自宅サーバー用途

あなたにとって必要十分なモデルを、最適な価格(=高コスパ)で選ぶことができます。

また好きなパーツを組み合わせて、自作で作ることもできます。
私もゲーム用として、見た目と性能にこだわった自作PCを作っています。

自作Windowsパソコン

Macはモデルによって性能の差はありますが、基本的にはどのような用途にも快適に使えるように作られています。
その分必要な性能だけを満たすモデルという選択肢は取りにくく、あなたの用途によってはオーバースペックの場合があります

用途にあったコスパの良いパソコンを求めるならWindowsがおすすめです。

対応しているソフト・アプリが圧倒的に多い

Windowsは便利なソフトが、無料でゴロゴロ存在しています。

「Windows フリーソフト おすすめ」と検索するだけで、簡単にヒットします。

かゆいところに手が届くようなピンポイントに役立つものが多く、自分が困っていることは他人も困っていて、そして偉大な先人が解決してくれるソフト、アプリを作ってくれています。マジ感謝。

Macの場合そもそもソフト・アプリの数が少なく、便利なソフトは基本的に有料で、ちょっと値段が高めなものが多いです。

追加でコストをかけたくない…という思いが強いならWindowsのほうが良いですね。

困ったとき、解決策を見つけやすい

Windowsを使っていて困った時、悩みを検索するとすぐに解決策がヒットします。
もしわからなくても、周囲にWindowsを使っている人が多いので、聞いたら教えてくれることも多いです。

最悪、電気屋に持ち込むことで何とかなります。

Macの場合、困ったときに調べても出てこないことが結構あります。

そんなときはAppleのサポートセンターに問い合わせたり、Apple Storeに持ち込む必要があるのが手間です。
優先的に問い合わせるためには有料の「AppleCare+ for Mac」が必要になるので、コスト的にもイマイチです。

ゲームができる/対応作品が多い

パソコンでゲームをしたいと思っているなら、Windows一択です。

steam

一世を風靡しているゲームは、ほとんどがMacでは遊ぶことができません。

特に以下のジャンルを遊びたいと思っている場合、必ずWindowsを購入してください。

  • FPS
  • バトルロワイアル系
  • 対戦アクション系

対応しているゲームがほとんど無く、もし対応していてもMacはリフレッシュレートが遅い関係で、一瞬を争うようなゲームはめちゃくちゃ不利です。

ノベルゲーム(ギャルゲー)もほとんど対応していませんが、軽いゲームなので前述した「Parallels Desktop」を使うことでプレイできます。

どちらを選んでも変わらないこと

Mac、Windowsのどちらを選んでも変わらないor問題なく使える内容を紹介します。

個人で完結する、クリエイティブ作業

以前はクリエイティブ目的であればMacという風潮がありましたが、最近は気にしなくて大丈夫です。

やりたい作業に対応しているソフトがあるなら、どちらを選んでも問題ありません。
有名ソフトであれば、MacとWindowsの両対応がほとんどです。

ここで考えるのは「個人で完結する作業」なのか「他人とデータをやり取りする必要があるかどうか」です。

個人で完結するのであれば気にする必要はありませんが、他人とやり取りすることが多い場合は互換性の問題が発生します。

世間ではWindowsを使っていることが多い関係上、仕事の関係で作った書類のレイアウトが崩れてしまう…なんてことが多々あります。

動画視聴、ブラウジングなどの軽作業

家でYouTubeなどの動画配信を楽しんだり、ネットでニュースを見るくらいならどちらを選んでも問題ありません。

Web上で楽しむサービスはOSの違いより、ブラウザ選びのほうが大切になります。

企業戦略としてMacではSafari、WindowsではEdgeが推奨されていますが、あなたの使い勝手がよいブラウザを選べば問題ありません。

最近のサービスは全てGoogle Chromeで動くことを前提として開発されているので、使っていて何か問題があっても最悪これを選べば解決します。
Google ChromeはどちらのOSでも使うことができます。

参考までに、私はVivaldiというちょっとマニアックなブラウザをメインで使っています。

多機能でカスタマイズ性が高く、MacとWindowsと同期しやすくて重宝しています。

セキュリティ/安全性

以前はセキュリティといえばMacのほうが高いと言われていましたが、現在はどちらも安心して使えるようになっています。

一昔前のWindowsはウイルス対策ソフトが必須でしたが、最近は元から組み込まれている「Windows Defender」が優秀なので、変な使い方をしなければそこまで気にする必要はありません。

意図的にリスクのある使い方、不注意などの誤操作によるウイルス感染はMacもWindowsも危ないのは一緒です。

どうしても不安な場合は、市販のセキュリティソフトを導入してください。

市販のセキュリティソフトを使った場合、契約期間が過ぎてしまうとソフト自体がリスクになることを覚えておいてください。

【目的別】MacとWindowsのどちらを選ぶべきか

「MacとWindows、それぞれの強みはわかったけど、どっちを選ぶか迷ってる…」という人に向けて、目的別でどちらを選ぶべきか紹介します。

もし「目的別で検討しても、まだ迷う…」という場合はWindowsを選んでいるほうが無難です。

他のApple製品を多く持っている→Mac

あなたが数多くApple製品を持っているのであれば、Macを選ぶと快適に操作できます。

Apple端末間の連携に優れているので、難しいことを何も考えなくてもシームレスでデータのやり取りができます。

Windowsと他のApple製品(Ex.iPhoneなど)との間でもデータのやりとりができないわけではありません。

ただ、せっかくAppleエコシステム(生態系)を組み上げているのであれば、エコシステム内に取り込めないWindowsを使う理由はありません。

所有欲を満たしたい→Mac

所有欲を満たせる、おしゃれなパソコンを求めるのであればMacがおすすめです。

数多くのWindowsを見てきましたが、Macの高級感にはかないません。

Windowsも最近はデザイン性の高いモデルが増えてきましたが、まだまだ実用性重視の野暮ったいデザインが多いです。

Windowsで対抗できるのは「Microsoft Surface」くらいだと思います。

デザイナー、クリエイターを目指している→どちらでもOK

代表的なクリエイター向けソフトは、どちらのOSでも対応しているので気にしなくて大丈夫です。

主なクリエイター向けソフト

  • クリップスタジオ(イラストソフト)
  • Adobeシリーズ(Photoshop、illustrator、Premiere Proなど)
  • DaVinci Resolve(動画編集ソフト)

無料ソフトを使って作業・作品を作りたい!という場合はWindowsがおすすめです。

私も使ったことがある、有名なフリーソフトは以下になります

  • JW-CAD(建築CADソフト)
  • AviUtl(動画編集ソフト)

※「JW-CAD for Mac」はありますが、最終更新が2016年と古いため何かあっても自己責任です。

友達とゲームをするかもしれない→Windows

ゲーム目的でパソコンを検討している場合、何も迷わずWindowsを購入してください。

Windowsでしかプレイできない面白いゲームは星の数ほどありますが、Macでしかプレイできない面白いゲームの存在は聞いたことがありません。

特に友人とワイワイ盛り上がって遊ぶメジャータイトルのゲームは、Macだとほとんどプレイできません。

Macでゲームを遊べるゲームはソロプレイ、かつインディーズゲームがほとんどで、友人との会話が盛り上がらないこと間違いなしです…

私もSteamで友人と遊ぶためだけにWindowsパソコンを所持しています。

参考までに、Macで遊べるおすすめのSteamゲームをこちらの記事で紹介しているので、よかったら参考にして下さい。

一般企業に勤める予定→Windows

将来、一般企業に勤める予定の場合、Windowsに慣れておくほうが無難です。

MacとWindowsはキーボードの配置、ショートカット、パソコン内部の設定方法など、使い勝手が違います。

会社の先輩は、Windowsパソコンが使える前提で業務指導を行います。

ただでさえ仕事を覚えないといけないのに、操作すらわかっていないとマジでお荷物になります。

Windowsの操作を知らないだけで「こいつ使えないやつ」扱いされても仕方がありません。
周りの同期は実際に使えているんですから…

Windowsの使い方を知っているのであれば問題ありませんが、全然使ったことが無い…という場合はぜひ慣れておきましょう。

結局、どっちを購入するか迷ってる→Windows

結局どっちを購入するか迷っている…という場合は、Windowsを選ぶと失敗しません。

MacとWindowsはコンセプトが明確に違っています。

  • Macのコンセプトは「できることを、より快適にする」
  • Windowsのコンセプトは「何でもできる」

明確に目的が決まっていて、それがMacでできることであればより快適に使えるMacが良いです。

「何をするかまだ決まっていない」or 「いろいろやってみたい!」という場合はWindowsで可能性を広げましょう。

私はブログ執筆専用端末として、iPhoneやiPadとシームレスな連携が必要だという明確な目的があるのでMacを購入しました。

Windowsでも問題無くブログを書くことはできるのですが、数秒の作業効率短縮のためにMacを使っています。

Windowsを使えなくて困るシーンはありますが、Macを使えなくて困るシーンはありません。

まとめ

本記事はMacとWindowsの違いと、目的別でどちらを選ぶべきか解説しました。

あなたがやりたいことから逆算して、どちらを購入するか選びましょう。

それでも、まだ迷うならWindowsを選びましょう。
失敗することは無くなります。

本記事が少しでもパソコン選びの参考になれば嬉しいです。

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