- 「iPadのバッテリーが一日保たなくなってきたから、そろそろ寿命かな…」
- 「iPadをそんなに使ってないのに、バッテリーが無くなっている」
と悩んでいるなら、ぜひバッテリーの交換を検討してください。
iPadのバッテリー交換はメジャーな手法で、Apple公式はもちろん多くの専門業者が対応していますし、頑張れば自分で行うこともできます。
新しいiPadに買い替えとなると出費が大変なことになるので、まだiPadが使えそうならバッテリー交換をして延命しましょう。
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iPadのバッテリーを交換する方法
iPadのバッテリーを交換する方法は3つあります。
- Apple公式の修理サービスを利用する
- 外部業者にバッテリー交換を依頼する
- ツールとバッテリーを用意して自分で交換する
それぞれ特徴があるので、メリットとデメリットについて紹介します。
Apple公式の修理サービスを利用する
Appleは公式の修理サービスとしてバッテリー交換に対応しています。
引用元 Apple公式サイト←バッテリー交換費用を確認できます。
バッテリー交換にかかる費用は最新モデルは値段が高くなる傾向があります。
旧モデルは共通で15,000円がほとんどです。
参考までに、iPadと合わせて使うApple Pencilは4,400円です。
モデル | バッテリー交換費用 |
---|---|
iPad Pro 12.9インチ(第6世代) | 28,800 円 |
iPad Pro 11インチ(第4世代) | 23,800 円 |
iPad Pro(旧モデル) | 18,800 円 |
iPad Air | 18,800 円 |
iPad mini | 18,800 円 |
iPad(第10世代) | 18,800 円 |
iPad(第9世代以前) | 15,000 円 |
【参考】Apple Pencil | 4,400 円 |
2023年3月にiPad一部モデルのバッテリー交換料金が値上げされました。
またiPadは購入から1年間の製品限定保証があるので、製造上で問題があったときは無料でバッテリーを交換してくれます。
1年間の製品限定保証は通常の使用によるバッテリーの劣化には対応していないので注意してください。
AppleCare+に加入しているとバッテリー性能が80%以下になったら無料で交換してくれるが、コスパが悪い
AppleCare+に加入して、以下のどちらかの条件を満たした場合はバッテリーを無料で交換してくれます。
- バッテリー性能が80%未満になった場合
- バッテリーの製造上に問題がAppleCare+期間内にわかった場合
バッテリー性能が80%未満という条件ですが、iPadの全モデルでバッテリー診断ができないので確認することができません。
iPhoneなら「バッテリーの状態」をタップすると確認できるのに、なんでiPadはできないんだ…
AppleによるとiPadのバッテリーはフル充電を1000回行なった時に、バッテリー性能が80%になるように設計しているとのこと。
iPadのバッテリーは、フル充電サイクルを1,000回繰り返した時に、本来の容量の最大80%を維持できるように設計されています。1年間の製品保証にはバッテリーに不具合があった場合のサービスが含まれています。
引用元 Apple公式サイト バッテリーのサービスとリサイクル
単純計算で一日一回フル充電すると考えた時、2,7年経つとバッテリー性能が80%になる計算です。
(1000回÷365日≒2.7)
iPadはバッテリー容量が大きいので、よほどヘビーに使わない限り毎日充電することはあまりないと思いますが…
iPadは設定を最適化することや省電力モードを活用することでバッテリー寿命を延ばせるので、ハードな使い方をしていなければ単純計算よりもバッテリーは長持ちすると考えて問題ありません。
もっと詳しく知りたい人はApple公式のバッテリーの駆動時間と耐用年数を最大限に延ばすを参考にしてください。
もし12.9インチiPad Pro(第6世代)を購入してから3年後にバッテリー交換をする場合、AppleCare+の費用として35,000円かかります。
(2年間の期間限定プラン終了後に月払いプランで1年間支払った料金で計算)
モデル | 料金(2年間の期間限定プラン) | 料金(月払い) |
---|---|---|
iPad Pro 12.9インチ(第6世代) | 21,800円(税込) | 1,100円(税込) |
iPad Pro 11インチ(第4世代) | 19,400円(税込) | 980円(税込) |
iPad Air(第5世代) | 11,800円(税込) | 580円(税込) |
iPad、iPad mini | 10,800円(税込) | 550円(税込) |
バッテリー交換のためにAppleCare+に加入するのはコスパが悪すぎるので、やめておきましょう。
iPadの修理専門の外部業者に依頼する
Apple公式ではない外部業者に依頼する方法があります。
最寄りにあるリペアショップや、ネットでバッテリー交換をおこなっているところにお願いします。
iPadのモデルにもよりますが、Apple公式で依頼するよりバッテリー交換費用を安く抑えられることができます。
ネットでお願いできるところの例では「ダイワンテレコム」がバッテリー交換作業を行なっています。
総務省登録修理業者なので、身元もしっかりしていて安心できる修理業者です。
実際に総務省の登録修理業者リストでバイヤーズ株式会社(ダイワンテレコムの運営会社)を検索するとヒットしました。
手続きも簡単で、ネットから依頼内容を送って、見積内容をチェックして確認してから郵送するだけ。
バッテリー交換費用が機種によって値段が変わり、公式サイトに表記されています。
サイズが小さいモデル、古いモデルは安く、逆に最新モデルはApple公式より高くなっています。
外部業者に修理を依頼するとApple公式の保証が切れてしまいますが、ダイワンテレコムの場合は独自の保証サービスが付いてくるので安心です。
修理開始時点で、アップルの正式な修理サービスの対象外となりますので、当社で独自の保証サービスを提供させていただいております。画面修理は修理後6ヶ月間、それ以外の部品交換に関しては修理後3ヶ月保証を適用させていただきます。修理箇所の不具合には無料で再修理、部品交換いたします。
引用元 ダイワンテレコム公式サイト
1年間の製品限定保証(又はAppleCare+の保証)が切れた後にお願いするとベストですね。
ツールとバッテリーを用意して、自分で交換する【難易度高】
iPadのバッテリーを自分で交換すると、交換費用を一番安く抑えることができます。
ツールとバッテリーはAmazonで調達できるので、あとはあなたの実力とやる気次第。
交換作業のやり方は「iFxit」というサイトに詳しく紹介されていますが、正直メチャクチャ難易度が高いです。
不器用な私は手順と必要な道具を見て、自分でバッテリー交換するのは諦めました…
ツールの費用も結構高く、失敗するリスクと作業の手間を考えると個人的にはあまりおすすめできません。
iPadのバッテリーを交換する前に注意しておくこと
iPadのバッテリー交換をする前に知っておいたほうが良いこと、注意しておくことをまとめました。
- バッテリーを交換しても、iPadのスペックが足りなくなってくる可能性が高い
- iPadOSが今後いつまで対応するかを逆算しておくと失敗しにくくなる
スペック不足が不足してきて、動作が遅くてストレスが溜まるかも
iPadは世代ごとにどんどんスペックが上がっており、それに合わせてiPadで動かすアプリ側もスペックに合わせて機能を追加してきます。
モデル | チップ |
---|---|
iPad Pro 12.9インチ(第6世代) iPad Pro 11インチ(第4世代) | Apple M2チップ |
iPad Pro 12.9インチ(第5世代) iPad Pro 11インチ(第3世代) iPad Air(第5世代) | Apple M1チップ |
iPad mini(第6世代) | A15 Bionicチップ |
iPad Air(第4世代) | A14 Bionicチップ |
iPad (第9世代) | A13 Bionicチップ |
iPad Pro 12.9インチ(第4世代) iPad Pro 11インチ(第2世代) | A12Z Bionicチップ |
iPad Pro 12.9インチ(第3世代) iPad Pro 11インチ(第1世代) | A12X Bionicチップ |
iPad Air(第3世代) iPad (第8世代) iPad mini(第5世代) | A12 Bionicチップ |
iPad Pro 12.9インチ(第2世代) iPad Pro 10.5インチ | A10X Bionicチップ |
iPad (第7世代) iPad (第6世代) | A10 Fusionチップ |
iPad Pro 12.9インチ(第1世代) iPad Pro 9.7インチ | A9X Bionicチップ |
iPad (第5世代) | A9 チップ |
iPad Air(第2世代) | A8X Bionicチップ |
iPad mini 4(第4世代) | A8 チップ |
iPad Air(第1世代) | A7 Bionicチップ |
iPad mini 3(第3世代) iPad mini 2(第2世代) | A7 チップ |
これまで問題なく使えていたアプリであっても、アップデートするとモッサリしたり、最悪の場合動かなくなったりすることがあります。
Appleが独自設計した「M1チップ」は特に高性能で、今後のアプリはM1チップ搭載を前提として開発されることが予想されます。
あまりにも古いiPadはバッテリー交換ではなく、買い替えを検討した方が良いですね。
使っているiPadがiPad OSアップデートに対応しなくなる可能性がある
iPadはどんどんOSがアップデートされますが、あまりにも古いモデルはアップデートの対象外になります。
「iPadOS 16」は以下のモデルが対応となり、書かれていないモデルはアップデートすることができません。
iPad OS16 に対応するモデルはこちらをタップして確認できます。
- iPad Pro(全モデル)
- iPad Air(第3世代以降)
- iPad(第5世代以降)
- iPad mini(第5世代以降)
最新のOSにしないと使える機能に制限がでてきたり、セキュリティの安全性に問題がでて、ウィルスに感染する可能性があります。
iPadを快適に活用するためにも、iPad OS更新の対象外になったモデルを使っている場合は買い替えを検討してください。
もし結局、買い替えるならこれまで使っていたiPadは売っちゃおう
もし、iPadのバッテリーを交換するのではなく買い替えを選ぶ場合、古い端末は売ってしまいましょう。
iPadは古いモデルであっても良い値段で売れるので、買い取ってもらって新しいiPadを購入する資金に当てちゃいましょう。
iPad OSの更新に対応していないモデルであっても、以下のような用途で結構売れることが多いです。
- 壊れても良い端末として子どもに買い与える親
- ジャンクパーツとして部品取り
- マイホームの監視カメラ代わりとしての据置端末
Appleの公式下取りサービス「Apple Trade In」は損する
iPadを買い替える時、Apple公式の下取りサービス「Apple Trade In」を利用するのは絶対やめましょう。
単純に、お金がもったいない。
下取り価格が一般的な買取サイトの半額くらいで、マジで損します。
Apple公式サイトに書かれている最大下取り価格が安いだけでなく、Apple公式サイトでしか使えない「Apple Gift Card」というギフトカードで返ってきます。
iPadやiPhoneなどの端末を購入するとき、Appストアで有料アプリを購入するときにしか使えません。
まとめると下記2つの理由から「Apple Trade In」を使うのはやめておきましょう。
- 下取り金額が他の買取サービスより安い
- ギフトカードの使い勝手が悪い
「ゲオの買取」は結構お得
iPadの買取は様々なところで行なっていますが、ネットで簡単に完了させたいなら「ゲオの買取」がおすすめです。
あの有名なGEOが運営している買取専門サービスで、買取価格が高めで安心感もバツグン。
iPadの買取件数が豊富で、モデル別で買取金額の目安が書かれているので事前に金額をイメージしやすいのが嬉しいですね。
もちろん、店舗に持ち込んでもOK。
iPad以外にも家に眠っているiPhoneやガラケー、遊び終わったゲームやCD、DVDをまとめて売ると買取金額が上がることが多いので、ぜひチェックしてみてください。
iPadを買い取ってもらう際はアクティベーションロック解除(初期化)を行いましょう。
ゲオの買取に限らず、どのお店であっても買取ができなくなります。
また、キャリアで購入したiPadはSIMロック解除をすると買取金額がアップする可能性が高いので、忘れず行いましょう。
まとめ iPadのバッテリー交換は料金とスペックの2面から考えると失敗する可能性が減る
iPadのバッテリー交換はお金と保証のバランスを考えると、独自保証をつけてくれる外部業者にお願いするのがベストです。
ただ何世代も前のiPadは性能的に厳しくなってくるので、お金に余裕があったら買い替えを検討してみましょう。