ボイチャ用として、手ごろな価格のコンデンサーマイクを探しているなら検討してほしいのが「FIFINE AmpliGame A8」です。
自分の好きなヘッドホン・イヤホンとマイクを組み合わせて、快適なボイチャ環境を作ることができました。
本記事は「AmpliGame A8」を実際に使ってわかった良かった点、イマイチな点や注意点を紹介します。
本記事は製品をメーカー様に提供いただき、試したレビュー記事になります。
内容については自由な意見を記載することを条件としているので、本音で書いています。
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「AmpliGame A8」の外観レビュー
今回紹介するのはFIFINEの「AmpliGame A8」です。
カラーはブラック・ホワイト・ピンクの3種類あり、今回はブラックになります。
メッシュ部分は金属性、それ以外はほぼプラスチックで作られています。
見た目に安っぽさはありません。
マイク上部にミュートボタンがあり、タップすることでON/OFFが切り替えられます。
緑色でマイクON、赤色でマイクOFF。
マイク下部にUSB-Cポートと、モニタリング用のヘッドホンジャックがあります。
マイクの角度調整はよくある捻じ込みタイプ。
マイク背面側にボリュームコントロールするノブがあります。
マイクは4か所のゴム紐で浮かすように取り付けられており、台座と縁切りされています。
このおかげで振動や衝撃がノイズとして伝わらないようになっています。
付属のメッシュガードは金属製で、挿し込むだけで簡単に設置できるタイプ。
付属のケーブルはUSB-Type-C to Type-Aで、マイク側がType-C、デバイス側がType-Aになります。
マイクアーム用アダプタが付属しているので、接続する際は差し替えて使います。
「AmpliGame A8」の音声テスト・他マイクと比較
収録環境はMacに以下デバイスを接続し、ボイスメモアプリにて録音したものになります。
- AmpliGame A8
- AirPods Pro(第一世代)
- AGPTEK ピンマイク(格安ピンマイク)
声とタイピング音(赤軸メカニカルキーボード)を収録しています。
聞き比べたところ「AmpliGame A8」が一番音質が良く、タイピング音を拾わないですね。
集音に指向性があるのでノイズを拾いにくいです。
設置タイプ共通の注意点として、マイクと口の距離を常に15cm~30cmに置く必要があるため、設置位置・高さに気を使う必要があります。
「AirPods Pro」は話し出したところを録音してくれません。
イヤホンタイプなのでどの体勢でも安定したマイク性能を発揮するのがメリットですが、マイクの音質はそこそこといったところ。
簡単にボイチャだけなら問題ありませんが、ゲーム音をイヤホンから流しながらボイチャ用途としても使いたい…といった「ながら用途」ではBluetoothコーデックの関係でゲームの音声がクソ音質になって使い物にならないので要注意です。
「ピンマイク」はマイクの音質は思ったより頑張っていますが、やはり全方位集音なのでタイプ音が目立ちます。
最後のタイプ音だけ大きいのは私の体勢が崩れた時にタイプした音を拾ったためですが、胸元に設置するタイプなので普段のボイチャでも同様のリスクはありますね。
「AmpliGame A8」を実際に使ってわかった良かった点
「AmpliGame A8」を実際に使ってわかった、良かった点を紹介します。
ボイチャ用途に十分すぎる音質
- なんでボイチャのマイクに音質が大切なの?
-
マイクの質は、思いやりの質
私が狂ったようにプレイしていたオンラインゲーム「ファンタジーアース ゼロ(FEZ)」で所属していた部隊のボイチャ仲間に言われて、それから忠実に守ろうとしている言葉です。(もうサービス終了してしまいましたが…)
「FIFINE AmpliGame A8」は音声テストで試したとおり、ボイチャ用としては十分すぎる実力を持ったマイクでした。
このマイクなら、当時の仲間から文句を言われることはないでしょう。
指向性があり、周囲の雑音が入りにくいのも使いやすいですね。
ピンマイクは全方位から集音するため、家族の声や扇風機の風、タイピング音がもろに入ってしまうので、どうしてもボイチャで使う必要があった時はかなり気を使っていました。
音質良し、周囲のノイズ耐性良しのマイクなので、ボイチャ用として検討しているのであればぜひ使ってみて欲しいですね。
主要機能(マイクミュート、ボリュームコントロール)が使いやすい
ボイチャ用マイクとしてよく使う機能のマイクミュートとボリュームコントロールが操作しやすい位置にあります。
特にマイクミュートは素早くできることが絶対条件なので、マイクてっぺんをサッと触れるだけでOKなのは使いやすいですね。
押し込み式ではなく触れるだけのタッチ式も使いやすいポイントです。
ボリュームコントロールはマイク裏側にあり、誤作動が起こしにくいです。
いざ操作するときは、触りやすい位置かつ出っ張っているので細かな操作が簡単です。
「ちょっと声が小さいよ」と指摘された時にすぐ調整できるのは便利ですね。
ケーブルで接続するだけですぐ使える【プラグ&プレイ対応】
「FIFINE AmpliGame A8」は特に難しいことを考えることなく、箱から出したらすぐに使えるマイクです。
「FIFINE AmpliGame A8」をMac、Windows、iPad、PlayStationなど使いたいデバイスとケーブルで接続するだけでマイク機能を使うことができます。
実際にパソコンと接続して使用した際、特にドライバやソフトウェアをインストールする必要はなく、やったことといえばTeamsやZoom、Discord側の設定画面を開いて入力デバイスに「AmpliGame A8」を選ぶだけでした。
それ以外に細かく設定したい!という時は付属の説明書を読めばほとんど解決します。
ちょっと日本語が怪しいところはありますが、画像付き解説で内容は問題なく理解できます。
声の入力確認が手軽で便利
「FIFINE AmpliGame A8」には自分の声のモニタリング用のヘッドホンジャックがあり、ボイチャだけでなく配信する際にとても便利です。
過去にニコ生で配信をしていたことがありますが、自分の声がうまく流れているか、適正な音量になっているかチェックするのがとても面倒でした。
テスト枠をわざわざ準備する必要があり、設定がうまくいっていないときは一つずつ設定項目を確認する必要がありました。
自分の声が反映されていることを簡単に確認できるので、配信時のチェック項目が減るのが本当に便利です。
初めてのボイチャグループで会話する際も「自分の声、いい感じで聴こえてますでしょうか…?」と確認する手間が省けます。
ぶっちゃけWindowsのサウンド設定でもできることですが、わざわざシステム画面を開かなくていいのは助かります。
ポップガードに隠されたデザインがかわいい
「FIFINE AmpliGame A8」のポップガードは黒色のスチール素材で作られていますが、実はかわいい顔が描かれています。
画像ではわかりにくいですが、見る角度を変えたり、照明の当たり具合によってはしっかり確認することができます。
それでも主張しすぎず、薄っすら現れる程度とですが。
こういったメーカーの遊び心が感じられるのはいいですね。
「AmpliGame A8」実際に使ってわかったイマイチな点、注意点
「AmpliGame A8」を実際に使ってわかったイマイチな点、注意点を紹介します。
RGBライティング機能を使うのは最初だけ
RGBライティング機能ですが、楽しいので色々設定したくなります。
ですが、ぶっちゃけ使うのは最初だけです。
ゲームしているときのボイチャだと、そのうちライトの光が液晶画面に反射して見えにくくなるのがうっとおしくなってきます。
顔をだすような配信用途でも、カメラ映りに影響するので扱いが難しいです。
最終的にはライティング機能は使わず、常にオフの状態となっています。
よっぽどライティングに対して強い意志が無ければ、おそらく私と同じように最初だけ使って、そのうち使わなくなると思います。
ケーブルがちょっと目立って邪魔に感じる
「FIFINE AmpliGame A8」にUSB接続するケーブルはマイク本体から真下に伸びる設計です。
どうしても目立ってしまい、ケーブルも細くないので邪魔に感じてしまいます。
マイクを使わない時、余ったケーブルはスタンドに巻くように収納していますが、見た目は正直イマイチ。
スタンドに沿わせられる溝や、余ったケーブルを収納するスペースがあればもっとよかったたですね。
同メーカーのロープロファイルマイクスタンド「FIFINE ブームアーム BM88」は腕内部にケーブルを収納できる設計っぽいので、「FIFINE AmpliGame A8」のマイクスタンド自体も同じような設計にして欲しかったですね。
ヘッドホンジャックからも音楽を流せるが、ノイズが入る
自分の声をモニタリングする用途してヘッドホン出力ジャックがついていますが、パソコン側から設定することで音楽を聴くこともできます。
ただ、正直ノイズが酷すぎるので実用レベルではありません。
ここにヘッドホンを繋いで音楽が聴けるのであれば、ケーブルの取り回しがスッキリするのでいいなと思っていましたがその目論見はハズれました。
素直にUSB-DACやパソコンのイヤホンジャックから出力することをおすすめします。
まとめ
本記事は「FIFINE AmpliGame A8」を実際に使ってわかった良かった点、イマイチな点や注意点を紹介しました。
ボイチャ用として、必要十分すぎる実力を持っているコンデンサーマイクでした。
すでに良いヘッドホン・イヤホンを持っていて、マイクのためだけにわざわざゲーミングヘッドセット買うのはもったいないな~と考えていたなら買って間違いありません。
私もヘッドホンは「meze 99 classics」を、マイクは「FIFINE AmpliGame A8」を使って、仲間と共にモンスターハンターワイルズの世界に飛び込む予定です。
本記事があなたのマイク選びの参考になれば嬉しいです。