家の中で使う用のイヤホンを選ぶなら、音漏れを気にする必要が無いのでオープンイヤー型イヤホンがおすすめです。
「GoFree2」はカナル型イヤホンでは表現できない奥行きのある音が楽しめます。
自分専用のスピーカーを耳の隣に置いているような感じですね。
- 空間を活かした音を楽しみたい
- 長時間付けられる「ながら聴きイヤホン」を探している
- イヤホンを付けながらも外部の音を自然に聞きたい
といった人におすすめのイヤホンです。
本記事は「GoFree2」を実際に使ってわかった良かった点、イマイチな点や注意点を紹介します。
本記事は製品をメーカー様に提供いただき、試したレビュー記事になります。
内容については自由な意見を記載することを条件としているので、本音で書いています。
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「GoFree2」の外観レビュー
今回紹介するのは「GoFree2」です。
特徴 | スペック |
---|---|
重さ | ケース+イヤホン両方 71g イヤホン片方 9g |
接続方法 | Bluetooth(LDAC,AAC,SBC) |
構造 | オープンイヤー型 |
再生周波数帯域 | 20Hz〜40kHz |
ドライバの大きさ | 16.2mmダイナミックドライバー |
マイク | あり |
ノイズキャンセリング | なし |
外音取り込みモード | なし |
ゲームモード | あり |
マルチポイント | 対応 |
連続再生時間 | イヤホン単体 最大9時間 充電ケース併用 最大35時間 |
充電方法 | USB-C |
音質 | 自然な高音の響き 強めな味付けの低音 |
付属品 | 充電用USB-Cケーブル |
国内最大級のオーディオビジュアルアワードVGP2024で金賞を受賞しているイヤホンです。
(Bluetoothフロート型イヤホン/左右独立型(1万円未満)部門)
イヤホンケースはザラっとした手触りで、マットな仕上げです。
同メーカーの「Engine4」は光沢のある仕上げでしたが、「Gofree2」のほうが上質に感じられて好みです。
ケース背部にUSB-C充電ポートがあります。
イヤホンは耳に引っかけて装着するタイプで、しなやかに動いて摩擦のあるゴム素材になっています。
実物を目にすると倍以上の値段でもおかしくないレベルの質感です。
イヤホン裏側に充電コネクタがあります。
ちょっとわかりにくいですがコネクタ部分にL、Rの記載がありました。
本体側面の下側にマイクがあります。
本体側面のロゴマーク部分がボタンになっていて、左右それぞれのタップする回数、長さで操作することができます。
機能 | 操作方法 |
---|---|
電源オン | 自動:充電ケースを開く 手動:ボタンを約1.5秒長押し |
電源オフ | 自動:充電ケースに戻して閉じる 手動:ボタンを約10秒長押し |
再生/停止 | 任意側イヤホンのボタンを2回タップ |
音量アップ | 右側イヤホンのボタンを1回タップ |
音量ダウン | 左側イヤホンのボタンを1回タップ |
曲送り | 右側イヤホンのボタンを1.5秒長押し |
曲戻し | 左側イヤホンのボタンを1.5秒長押し |
電話対応 | 任意側イヤホンのボタンを2回タップ |
受信拒否 | 任意側イヤホンのボタンを1.5秒長押し |
通話切り替え | 通話中に任意側イヤホンのボタンを1.5秒長押し |
手動ペアリング | 任意側イヤホンのボタンを6秒長押し |
音声アシスト起動 | 右側イヤホンのボタンを3回タップ |
ゲームモード切り替え | 左側イヤホンのボタンを3回タップ |
実際に「GoFree2」を装着した様子がこちら。
耳の骨に沿う形状で、とても快適な付け心地です。
頭をブンブン振っても外れません。
Gofree2を他のイヤホンと聞き比べしてみた
「SOUNDPEATS Gofree2」の実力を調べるため、他のワイヤレスイヤホンと聞き比べを行いました。
聞き比べたのは以下のイヤホンになります。
- SOUNDPEATSの「Gofree2」
- SOUNDPEATSの「Engine 4」
- Ankerの「Soundcore Liberty Air 2 Pro」
- Appleの「AirPods Pro」
※ノイズキャンセリング機能、イコライザー無し、AAC接続での比較
iPhoneに接続した関係でAAC接続での比較になりましたが、LDACで接続した場合はもっと良い音を楽しむことができることを踏まえて参考にしてください。
聞き比べに使用した楽曲はYOASOBIの「祝福」です。
聞き比べた特徴を、以下の表でまとめました。
イヤホン | 音の特徴 |
---|---|
Gofree2 | 自然な高音の響き 強めな味付けの低音 空間を活かしたBGM向き |
Engine 4 | しっかり主張する高音 控えめ低音 楽器の音が近く、ボーカルの声が遠い |
Soundcore Liberty Air 2 Pro | 高音の響きが控えめ ズンズンとした強い低音 ヘビメタ、ロック向き |
AirPods Pro | 高音、低音ともに控えめ ボーカルの声が際立つ 長時間聞いても聴き疲れしない |
「GoFree2」はオープンイヤーの特徴を生かした音で、広い空間で鳴らしているように聞こえます。
低音が若干強めに味付けされていて、ドラムやベースの音がしっかり聞こえてきます。
高音は控えめ…というより自然という表現が合っていて、BGM用途でとても使いやすいです。
今回比較したイヤホンの中では、一番好みでした。
「SOUNDPEATS Engine 4」は同メーカーのカナル型イヤホンで、音質にこだわったモデルです。
「GoFree2」と比べると高音が強く、ちょっと刺さるように聞こえるところもありました。
低音は逆に控えめで、音作りを誤魔化していないところに好感を持てました。
Ankerの「Soundcore Liberty Air 2 Pro」は低音が強めのズンズン系イヤホンです。
高音の響きが弱いので、女性ボーカルの声を楽しむにはイマイチでした。
「GoFree2」も低音が強めですが、空間を活かした高音もしっかり楽しめるので女性ボーカルの曲を聴くことが多いなら「GoFree2」のほうがあっていると思います。
Appleの「AirPods Pro」は低音、高音共に控えめでボーカルの声が際立っています。
ポッドキャスト(ネットラジオ)やYouTubeなど、どんな用途でも使いやすい音になっていますが、逆に好きなアーティストの音楽をガッツリ楽しみたい!という用途にはちょっと物足りない印象です。
YOASOBIの「祝福」を聞き比べて良かった順番は「SOUNDPEATS Gofree2」>「SOUNDPEATS Engine 4」≧「AirPods Pro」>「Soundcore Liberty Air 2 Pro」の順番です
「GoFree2」を実際に使ってわかった良かった点
「GoFree2」を使って感じた良かった点を紹介します。
臨場感を感じる音の広がりで、ゲームと相性が良い
「GoFree2」は頭から少し離れた両サイドにスピーカーを置いているような聞こえ方で、音の抜け感がよくて立体的に聞こえます。
カナル型イヤホンなどの密閉型では出せない自然で立体的な音を表現できています。
「ラムダ型音響空間2.0」という独自技術採用で、メーカーとしても注力しているのが実感できます。
空間を上手く表現できるのでゲームとの相性が良く、PCで「Monster Hunter World: Iceborne」をプレイするときに大活躍しています。
モンスターが乱入してきた際の咆哮の音に迫力があり、方向はもちろん距離感までリアルに伝わってきます。
家族が寝静まった夜中でも、音量を気にせず臨場感溢れる狩りに没頭できるので控えめに言って最高です。
ワイヤレスイヤホンによくある音声の遅延問題も、ゲームモードのおかげで全く気になりません。(0.08秒の低遅延通信)
ゲームモードに切り替えると通信可能距離が短くなるので、注意してください。
左のイヤホンを3回タップするだけでモードを切り替えられるので、使い勝手もバツグン。
低遅延モードは通信距離できる距離が短くなるので、音楽を聴くときはオフにしています。
付け心地が軽く、長時間付けていても疲れない
「GoFree2」はながら聴き目的でBGM用として使うことがメインになるので、長時間付けられる快適性はとても大切です。
10円玉よりも軽いたったの9gで、全く重さを感じることなく、一日中装着しっぱなしにできます。
耳に引っかけるツルの部分はしなやかで滑りにくいゴムのような素材で作られてます。
プラスチックのような固い付け心地ではないので、長時間付けていても痛くなることはありません。
メガネをかけていても変に干渉すること無く、快適に装着できます。
外の音を「自然に」聞きながら、音楽を楽しめる
「GoFree2」は耳をふさがないタイプのイヤホンなので、外からの音が自然に聴こえてきます。
自分は好きな音楽を聴きながらも、家族から話しかけられたときに聞き逃すことがありません。
この「自然に聴こえる」のがミソで、カナル型イヤホンにはできない強みです。
最近は多くのカナル型ワイヤレスイヤホンで「外音取り込み機能」がついていますが、どうしても不自然な聞こえ方になります。
特定の音が強調されたり、一部の音が聞こえなかったりと違和感のある音で正直好きではありません。
持っているワイヤレスイヤホンの中で一番自然に聴こえる「AirPods Pro」でも、どうしても違和感を感じるときがあります。
外音取り込みモード中に音楽を聴いていても変な違和感で気持ち良く聴くことができないので、周囲の音がわかる状態にしながらも音楽を聴きたいというときにオープンイヤー型の「GoFree2」が輝きます。
9時間以上連続で使えるので、バッテリーを気にする必要が無い
たった9gしかない「GoFree2」の中には9時間連続で音楽を再生できるバッテリーが詰め込まれています。
9時間もぶっ続けで音楽を聴き続ける状況は無いので、満足過ぎる量です。
バッテリーを気にする必要が無いので、BGM用として使いやすいですね。
快適な付け心地と合わさって、一日中音楽が楽しめます。
充電ケースと併用することで最大35時間再生できるので、使い方にもよりますが1日5時間使う計算でも1週間に1度の充電でOKです。
充電ケースが急速充電(2時間でフル充電)にも対応しているので、バッテリー問題で悩むことはほとんど無いと思います。
長期の旅行や出張に持っていったとき、こまめに充電しなくていい手軽さは本当に助かります。
「GoFree2」を使って感じたイマイチな点、注意点
「GoFree2」を使って感じたイマイチな点、注意点を紹介します。
音漏れがあるので満員電車では使いにくい
「GoFree2」は開放型イヤホンなので、音漏れが激しいです。
スピーカー部分は耳の穴に向かっていますが、音の特性上どうしても周囲にも広がっていきます。(反射・屈折・回折・干渉)
ある程度音量を大きくすると、何を聴いているのが丸わかりなレベルで聞こえます。
満員電車などの他人との距離がどうしても近くなってしまう状況では音がダダ漏れで、迷惑をかけてしまいます。
自分自身も周囲の音がうるさい環境では「GoFree2」の音がかき消されて音楽を楽しむことができません。
「GoFree2」は自宅など、周囲に迷惑がかからない&周りの音がイヤホンの音を邪魔しない環境で使うようにしてください。
人込みの中でも音楽を聴く用途であれば、ノイズキャンセリング機能付きのカナル型イヤホンを使うようにしてください。
同メーカーから手ごろな価格でノイズキャンセリングイヤホンが発売されているので、ぜひそちらもチェックしてみて下さい。
センサーの反応が良すぎて、慣れるまで誤作動を起こす
「GoFree2」本体側から操作するボタンがタッチセンサーになっています。
このセンサーがちょっと触れただけで反応するくらい感度が良いので、慣れるまで意図していないときに音量が上がったり、下がったりしてしまう可能性があります。
実際、イヤホン装着時に耳元の髪をかき上げたり、ポリポリと手でかいたりしたときに誤作動を起こしたので注意してください。
「GoFree2」本体を耳から外すとき、引っかけるツル部分を持つとビヨンビヨン動いて指にあたってセンサーが反応してしまうときもあります。
センタータッチ部分を触らないように、側面をつまむように着脱すると誤タップを防ぐことができるので参考にしてください。
マルチポイント接続・イコライザーに必要な専用アプリが使いにくい
「GoFree2」のイコライザーの調整とマルチポイント接続を利用するには利用するには専用の「SOUND PEATS」アプリが必須になります。
このアプリが正直言って使いにくいです。
操作中にアプリが落ちたり、フリーズしたりすることが多発しました。
幸いにもイコライザーで調整しなくても良い音が楽しめるので、細かく調整したい人以外はアプリを導入する必要はありません。
ただマルチポイント接続を利用しようとする場合、嫌でもこのアプリを使う必要があります。
その場合は…覚悟してください。
まとめ
本記事は「GoFree2」を実際に使ってわかった良かった点、イマイチな点や注意点を紹介しました。
空間を活かした音が楽しめるイヤホンで、カナル型しか使ったことが無い人にぜひ一度聴いてみて欲しいです。
長時間付けていても疲れないので、BGM用としても使い勝手がいいですね。
ゲームモードも搭載していて、モンハンなどのリアル体験をウリにしたゲームとの相性がバツグンです。
オープンイヤー型なので音漏れがあり、聴こえ方も周囲の音に左右される関係上、外で使うのはちょっと厳しいと思いました。
逆に自転車に乗っているとき用のイヤホンとして使うのはアリですね。
本記事があなたのイヤホン選びの参考になれば嬉しいです。