「良い音が聴きたくて、手頃な価格で手に入るDACを探しているんだよね…」といった、ちょっとオーディオ沼に浸かり始めた人におすすめしたいのが「iBasso Jr. Macaron」です。
コンパクトでかわいい見た目ながらも本格的な音を楽しめるUSB-DACで、普段はスマホで音楽を聴いているけど、ちょっと良い音を試してみたいな…考えている場合、難しいことを考えずスマホとイヤホンの間にこれを接続するだけでハイレゾ音源を楽しめます。
手ごろな価格も魅力で、まずは気軽に試してみたいと考えている人にぴったりです。
今回は「iBasso Jr. Macaron」を実際に使ってわかった良かった点、イマイチな点や注意点を紹介します。
iPhone、iPad、Macに接続した際の使用感について紹介しています。
Android端末専用アプリは試していません。
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「iBasso Jr. Macaron」の外観レビュー
今回紹介するのは「iBasso Jr. Macaron」です。
カラーはシルバー、ブラック、ピンク、ブルーの4種類あり、今回紹介するのはシルバーになります。
本体が入っている外箱のケースですが、本当にお菓子のマカロンが入っていても違和感がないですね。
本体にはアルミニウムと強化ガラスパネルが採用されていて、ちょっと可愛いデザインになっています。
表面には「Macaron」、裏面には「iBasso Jr.」の記載があります。
中身のチップはフラッグシップDACチップ「CS43131」をデュアルで構成しています。
Macaronには、Cirrus Logic社のフラッグシップDACチップ「CS43131」を、デュアル構成で採用しています。
様々なプレーヤーや、DACデバイスに採用されるこのチップセットは、低ノイズでパフォーマンスが非常に優れていますが、チューニングは決して容易ではありません。
Macaronは、数多くのプレーヤーとDACデバイスの10年以上の研究開発技術を継承し、低ボトムノイズに加え、ダイナミックレンジ:132dB(A特性)、S/N比:132dB(A特性)、THD+N:0.00013%を実現しました。
従来機にて培ったチューニング技術を踏襲した、ハイスペックなサウンドと高品質なリスニング体験を可能にしています。
エントリーモデルにもかかわらず、高級機種に使われているチップを採用しているって、なんかお得感が凄いです。
3.5mmシングルエンド接続と4.4mmバランス接続の両方に対応しています。
3.5mmシングルエンド接続用のヘッドホンとして「ゼンハイザー HD 598」を、4.4mmバランス接続用のヘッドホンとして「Meze 99 classics」を使い分けていたので、これ一つでどっちも楽しめるのはとても助かります。
ガラス部分のインジケーターの色によって、動作状況を一目でチェックすることができます。
- レッド:スタンバイ
- ブルー:DSD
- グリーン:PCM
本体側面にはボリュームボタンがあり、100段階で細かく調整できる仕様です。
接続はUSB Type-Cで、付属のケーブルは短くて取り回しやすいです。
実際に使ってわかった良かった点
「iBasso Jr. Macaron」を実際に使ってわかった、良かった点を紹介します。
音の立体感が楽しい
「iBasso Jr. Macaron」は小型ながらも、実力は十分でした。
イヤホンは同シリーズの「iBasso Jr. GELATO」をつかって、以下の条件で聞き比べてみました。
- Mac→「iBasso Jr. Macaron」→「iBasso Jr. GELATO」で接続
- Macのイヤホンジャックに直接「iBasso Jr. GELATO」を接続
比較すると違いが明確で、「iBasso Jr. Macaron」を接続することで音の立体感が際立って聞こえます。
音楽はもちろんゲームや映画を楽しむときも臨場感が増すのがいいですね。
音単体としては、低音・高音に偏るわけではなく、接続したイヤホンの特徴を伸ばしてくれるように感じました。
持っている様々なイヤホン、ヘッドホンで聞き比べをして遊ぶときに接続したくなります。
コンパクトで持ち運びがとても簡単
「iBasso Jr. Macaron」はとてもコンパクトで、消しゴムくらいの大きさしかありません。
Apple Watchより小さいです。
小さいポーチに収まるので、持ち運びが簡単です。
MUSIN福袋のオマケでついてきたポーチに入れていますが、イヤホンも含めてすっぽり収まります。
重さは16gしかなく、ポケットに入れていると忘れてしまうくらい軽いです。
持ち運びの便利さは正義ですね。
実際に使ってわかったイマイチな点、注意点
「iBasso Jr. Macaron」を実際に使ってわかったイマイチな点、注意点を紹介します。
大きなボリューム調整が少し手間
「iBasso Jr. Macaron」のボリュームはDAC側のボリュームボタンで100段階と細かく調整する仕様です。
iPhoneやMac側でのボリュームコントロールはできず、また長押しには対応していないので一気にボリュームを変えるには連打するしかありません。
音量の設定は「iBasso Jr. Macaron」内部で記憶されるため、一つのデバイスだけで使うのであれば一度好みの音量に調整してしまえばOKです。
逆に複数のデバイスで、様々なアプリから音を流すことが多い場合は都度ボリューム調整を行う必要があるので手間に感じます。
インピーダンスの高いヘッドホンは再生できないかもしれない
「iBasso Jr. Macaron」の出力は以下になります。(カタログスペック)
- 3.5mmシングルエンド 1.65Vrms(32Ω負荷)
- 4.4mmバランス 2.6Vrms(32Ω負荷)
専用アプリによって3段階のGain(Low / Mid / High)と2種類の出力モード切替によって調整することができますが、iPhoneなどのApple製品やWindowsでは専用アプリが使えないため、出力モードの切り替えができません。
そのため、接続するヘッドホンのインピーダンスが高いと出力が足りない可能性があるので注意が必要です。
私が試したなかでは、以下のヘッドホンは問題無く再生できました。
- meze 99 classic
- Sennheiser HD598
- DALI IO4
まとめ
本記事は「iBasso Jr. Macaron」を実際に使ってわかった良かった点、イマイチな点や注意点を紹介しました。
エントリーモデルながらも、十分すぎる実力を持つUSB-DACです。
快適な音楽ライフを過ごせますが、これをきっかけにオーディオ沼にハマってしまうかもしれませんね…
普段聞いているイヤホン・ヘッドホンの音を手軽に良くしたい!という人はぜひ使ってみて下さい。